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信用される人は質問の応答速度が早い!? フランス・心理学研究

皆様は、何かを質問された時、素早く答えていますか?
フランスの最新・心理学研究によると、質問にすぐ答えないと、それば数秒の間であっても、誠実さと信頼性が低いと認識されることがわかってきました。
ためらいが長ければ長いほど、誠実さの評価が低くなるとも……!?
詳細を見てみましょう。

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他者の評価は質問の応答速度で測れる?

フランスの『ノーブル・エコール・マネジメント』の研究報告により、冒頭のようなことがわかってきました。
この研究報告を発表した研究者たちによると、

他者の誠実さを評価することは、社会的相互作用の偏在的かつ重要な部分です。
この研究での調査によると、応答速度は、人々が誠実さを推定する基礎となり、大変、重要な手掛かりとなります。

と述べています。

7,500名を対象とした調査でわかった事実

研究では、アメリカ、イギリス、フランスから7,500名以上を対象に、ある一連の実験を行いました。
参加者は、音声断片を聞いたり、ビデオを見たり、簡単な質問に対して人々がどう答えるか? などを観察しました。
簡単な質問とは、例えば「友達が作ったケーキについて」「仕事でお金を盗まれたことがあるか?」などの、ありきたりのものだったそうです。
そうした単純な質問であっても、シナリオによって、応答時間は即時~10秒遅延まで変化することが観察されました。
参加者は、スライディングスチールで応答の誠実さが評価されていました。

その結果、例えば「無害なケーキかどうか?」の質問については、毒性のあるケーキなら、深刻な犯罪の質問になるにも関わらず、応答が遅かった人たちは、一貫して「誠実ではない」という評価がくだされました。

社会的に影響のない応答に関しては?

ただし、「友人がケーキ好きかどうか?」といった社会的に影響を及ぼさない質問の場合は、応答が遅くても、さほど重要な問題にはならないそうです。
こういった質問の場合は、きちんと答えれば、応答速度が速くても遅くても、誠実だと見なされました。
また、研究者たちは、応答をする際に、過去を思い出さなければいけない「精神的な努力」が必要な質問も、応答速度の影響は小さいことを発見しました。
例えば、「10年前に誰かのキャンディーを盗んだことがあるか?」といった類のもの。

就活の面接や職場での雑談では応答速度の速さが重要?

この調査結果には幅広い意味があり、人々が交流しているときは、いつでも私たちは、お互いの誠実さを判断している傾向があることがわかりました。
職場の雑談、カップルや友人同士の喧嘩をはじめ、就職の面接や法廷尋問・裁判では、人々は回答者の誠実さの判断を課されます。
こういった場合、回答者の応答速度は、早い方が誠実だと判断する傾向にあるようです。
※参考:『性格心理学及び社会心理学雑誌』

さいごに

質問の応答速度は、あまり意識したことがないでしょう。
しかし、何を話しかけても、受け答えがあいまいな人に対しては、警戒心を持ってしまうものですよね。
自分自身はどうでしょうか?
「いい加減な人」と思われてしまう前に、受け答えの応答速度を、素早くしたいものですね。