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「玉ねぎ×梅」で肩こり、肥満、高血糖が防げる?

玉ねぎと梅干し、どこのご家庭でも、だいたい冷蔵庫に入っている食品だと思いますが、これらを一緒にして食べたことはありますか?
それぞれ別のおかずや付け合わせとしてではなく、一緒に食べることで、それぞれの特徴が相乗効果で高まり、血流を改善し、肩こり、肥満、高血糖など、気になる症状が緩和されるそうです。
詳細を見てみましょう。

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不調の原因は血流の悪さから

私たちに起こる不調は、腸内環境の悪さと並び、血流の悪さも原因の1つとして上がっていますね。
血流が悪くなると、血液がドロドロとして心臓や脳に負担をかけるため、全身の血液循環も悪くなり、頭痛や冷え、便秘などを生じます。
またひどくなると高血圧や動脈硬化などを引き起こします。
血液循環の悪さやドロドロとした血液は、血液中に血糖や脂肪が増えているのも起因するので、これらの問題を解決しなければいけません。
それに役立つのが玉ねぎや梅干しに含まれる栄養成分です。

玉ねぎの栄養成分と血液循環の関係とは?

まず、玉ねぎの栄養成分と血液循環の関係から見ていきましょう。
玉ねぎの血流改善作用のある注目の栄養成分はケルセチンです。
ケルセチンはポリフェノールの1種で、玉ねぎの黄色い色素成分でもあります。
ケルセチンは、血管の内皮細胞の機能を高めるため、血流が改善されるわけですが、血液がサラサラになると、血液の運搬機能そのものが上がるので、エネルギー代謝が上がり、高血糖状態が改善されたり、肥満の解消にもつながるのです。

ただ、ケルセチンは、玉ねぎの外皮に多く含まれるので、煮込み料理や炒め物など、加熱調理の際は、外皮ごと使うほど血流改善作用が高くなるでしょう。

玉ねぎのダイエット作用とは?

また玉ねぎには中性脂肪やコレステロールを減らす作用があると知られるシクロアリインという成分も含まれます。
シクロアリインは硫黄化合物の一種で、玉ねぎを生で食べた時に感じる辛み成分です。
同じく辛み成分にイソアリインというものがあり、この2つが血糖値の乱高下を防ぎ、中性脂肪値やコレステロール値も下げると考えられています。

梅干しは加熱すると栄養価がUPし血流を改善?

梅干しはたいてい数ヵ月漬けこんだものを食し、その際、加熱は一切行われていないので、生の状態と言えます。
しかし、梅干しを加熱すると「ムメフラール」という成分が発生し、この成分に血栓を防ぐ作用があることがわかりました。
血液の中には、止血のために固まる血小板という細胞成分が存在しますが、血小板が血管内で過剰に固まると、血栓ができる仕組みになっています。
血栓ができると血流循環が滞るので、様々な不調や病気を引き起こします。
そこでムメフラールが体内に入ってくると、血小板が過剰に固まらないよう作用し、赤血球がしなやかに保たれるのだそうです。
赤血球は酸化すると固くなって、毛細血管など末端にまで届かなくなってしまいますが、ムメルラールが赤血球の酸化を防ぐことで、末端の毛細血管の血流までよくしてくれるのですね。

梅に含まれる様々な栄養成分

加熱しない状態の梅干しにも優れた栄養成分が豊富です。
特筆すべきはやはりクエン酸でしょう。
梅干しも発酵食品の1つですが、発酵過程でクエン酸が豊富になっています。
クエン酸は疲労回復作用があることで知られますが、糖尿病や肥満予防にもよく効く酸でもあります。
私たちの体内では食事から食べ物が運ばれてくると、それらをエネルギーに変えて代謝する「クエン酸回路」という機能を所持しています。
しかし体内でクエン酸が不足すると、この回路の機能が弱まり、代謝力も落ちるので、糖質も脂肪も燃焼されず太ってしまうのです。
そのため、梅干しなどからしっかりクエン酸補給していると、クエン酸回路が活性化されて、高血糖や肥満が防げるということになります。

どうして「玉ねぎ×梅」なのか?

玉ねぎと梅干しは、別々に食べても、十分健康作用は期待できるですが、一緒に食べることで相乗効果が高まり、いろんな角度から血流改善の働きが高まるので、主に血流の悪さが原因となる以下の不調の改善が早くなるようです。

  • 冷え性
  • 肩こり
  • 便秘
  • 不眠
  • 疲労感・倦怠感
  • 慢性頭痛

これらは、日々誰もが感じやすい不調なのではないでしょうか?
最初はこのような軽症が、日々続いていると、高血圧や高血糖、肥満と徐々に症状が悪化し、さらにそれらが続くと、命に関わる重篤な病気となっていくのです。

「玉ねぎ×梅」簡単レシピ

梅干しは加熱した時のみムメフラールという成分が発生するので、加熱調理で食べておきたいですね。

  •  玉ねぎ×梅チャーハン(2人分)
    みじん切りした玉ねぎ(1/4個分)と梅干し(中2個分)、鶏のひき肉(100g)をごま油で炒め、ご飯2膳を加え、塩、コショウで味を調えて出来上がり。
    お好みで中華味の元や粉末ブイヨン、醤油などで味を調整してもいいでしょう。

  • 酢玉ねぎの梅干し和え(1人分目安)
    甘酢に漬けた千切り玉ねぎ50gと、種を取り除き、電子レンジで30秒ほど加熱した梅干をみじん切りにして和える。

  • 野菜炒め×梅肉ソース(2人分)
    キャベツやピーマン、ニンジンなどお好みの野菜150g分と、千切りにした玉ねぎ1/4個分、豚肉のこま切れ肉100g分をフライパンで素早く炒め、塩コショウを軽くふる。
    野菜炒めをお皿に盛り、空いたフライパンでみじん切りにした梅干し2個分とごま油大さじ1を炒め、梅がカリカリしてきたら、野菜炒めの上に回しかける。

さいごに

玉ねぎと梅を一緒に食べるのは、少し抵抗があるでしょうか?
しかし、冷蔵庫にある残り物でササっと実現できる健康レシピなので、ダイエット食や健康食として、取り入れてみてください。