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どんなおやつを選ぶかで子どもの心理状態がわかる?

お子さまの気持ちがわからない! と悩む方は多いことでしょう。 アメリカのミシガン大学テキサス大学の協同論文で、お子さまがどんなおやつを選ぶかで、心理状態がわかる!? という研究を発表しました。 甘いおやつ、塩辛いおやつ、チョコレートetc. 一体どんな心理状態が潜んでいるのでしょうか?

おやつと「子どもの感情」

子どもの頃は、感情もまだ成長過程なので、大人のように理性が働かず、感情の起伏がありますね。もちろん、個人差はありますが。 そして、子どもの場合は、その感情が、摂食行動に現れやすい、とも考えられています。

しかし、今までの調査研究では、子どもの親によるアンケート調査で、悪い面を見せたくないという意図から、本当の子どもの真意に迫ることはできていませんでした。

そこで、アメリカのミシガン大学では、子どもを実際に観察して、おやつの摂取で、幸福感と悲しさの影響を調査しました。 また、おやつにどんなものを摂取するかで、その時の感情が、子どもの特性(体重、性別、年齢)にどう、交互作用があるかも検討されました。

まず、子ども91人(男児48名、女児43枚)を3つのグループに分け、「幸せ」「悲しい」「中立」これら3種類の感情のどれかを引き出す調査を開始。 それぞれの感情を引き出すために、その感情に合わせたアニメを視聴してもらい、子どもたちのスナック菓子の摂取状況を観察しました。

その結果は?

チョコレートは悲しい感情の現れ?

「悲しい」気持ちの子どもは、チョコレートを一番多く食べたことがわかり、塩辛いクラッカーには、ほとんど手をつけていません。 そして「中立」「幸せ」な気持ちの子どもほど、クラッカーを食べていたようです。 また、高年齢の子どもほど、悲しい時にチョコレートを食べる傾向が強く出ているようです。

この調査による、体重や性別、年齢への影響は特に見られなかったとのことです。 ※参考:『Appetite(食欲)』Volume 123, 1 April 2018, Pages 169-174

子どもの感情が摂食行動に出るのは、既に小児初期から始まっているので、人は悲しい時に甘い食べ物を求め、悲しさを感じていない時にスイーツは必要としないのかもしれませんね。

子どもは本能的に何を食べるべきか知っている?

この調査論文は、テキサス大学の研究チームも加わっていますが、その研究者の一人が、2015年の研究で、子どもは、自分自身が摂取すべきエネルギー量を本能的に知っているとのこと。

しかし、親のしつけにより、押さえつけられ、本当に欲しいと思っていない食べ物が与えられることが多いので、本能的な感が、成長につれ、鈍っていくのではないか、と指摘しています。

その例として、子どもの年齢が上がっていくにつれ、社会環境を気にするようになり、「食事を残してはいけないのではないか?」「同じものばかり食べてはいけないのではないか?」と思い悩むようです。

子どもの食べ物の好き嫌いは、単なるわがままだと思われがちですが、一方的に与えるのではなく、選択する機会を持たせれば、子どもの感情や、欲するものがわかるかもしれませんね。