AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

子どもに多い斜視は大人でも起こる? 原因や症状は

子どもに多い目の病気に「斜視」がありますね。
しかし、病気やケガなどの影響で、近年、大人の斜視も増えているので、原因や症状などを知っておきましょう。
身近な症状としては、ものが二重に見えたり、肩こりや頭痛がひどくなるようです。

f:id:annababytokyo:20181012134818j:plain

斜視とは?

ものを見る時に、片方の目はそのものに対して正面を向いているのに、もう片方の目が別の方向を向いていることを「斜視」といいます。
すなわち、左右の目の視線が揃っていないことをさします。

私たちがものを見る時、左右のそれぞれの目で見ている視覚情報が、脳の中で1つに統合されて、立体感や遠近感をとらえています。
これが「両眼視機能」と呼ばれる機能です。
この機能がきちんと働くには、左右の目の視線がズレないこと、また、左右の目の視力が極端に差がないことが必要条件となってきます。

斜視は子どもに多い目の病気

一般に、斜視は子どもに多いと言われている目の病気です。
片方の目の視線がズレることで、ものが二重に見えます。
その場合、脳では斜視ではない方の目で見た視覚情報を優先して認識するので、斜視が起こった方の目は、視力の発達が落ち、両眼視機能の発達も妨げられるので、子どもの場合は、早期に発見して治療する必要があります。

斜視の原因とは?

斜視の原因は、子どもと大人で違いますが、まず、子どもの場合の原因を見てみましょう。

  • 子どもの斜視の原因
    • 遠視
      遠視が原因で起こる斜視は1歳半~3歳ごろに発症しやすいと考えられています。
    • 目の筋肉異常
      目を動かす筋肉の1つである上斜筋に異常が出た場合に発症します。
    • 原因不明
      先天内斜視は原因がわかっていませんが、手術などで早めに改善することが望ましいと考えらています。

  • 大人の斜視の原因
    • 加齢
      高齢になるとともに、目を動かす筋力が低下し、斜視になる場合があります。
    • 子どもの頃の斜視の再発
      子どもの頃、斜視になり、再発する場合があります。
      多くの場合、子どもの頃、斜視とは知らずに放置していたり、軽症でただの体調不良として見過ごしていた場合、大人になってから再発する可能性が高いようです。
    • 脳の疾患、糖尿病、高血圧
      脳腫瘍や脳梗塞、また糖尿病や高血圧などの生活習慣が影響して目の神経に障害が起き、斜視になる場合があります。
    • 目のケガ
      事故などで目を強くぶつけた場合、目の神経がやられ、斜視になる場合があります。
    • 強度の近視
      近視の程度が強度であるほど、ものをよく見ようとして目の筋肉を使うため筋肉異常をきたし、斜視になる場合があります。
    • スマホなど
      スマホやタブレット端末、ゲーム端末などを過度に使用していると内斜視を起こす場合があります。

斜視の主な症状とは?

斜視の代表的な症状は、ものが二重に見えることです。
他にも様々な症状があるので、ものが二重に見えた上で、以下の症状がある場合は斜視の疑いが大きいでしょう。

  • ものが二重に見える
    特に両目でものを見た時に、二重に見えると斜視を引き起こしている可能性が高いと考えられています。
  • ものを見る時に首をかしげる
    自分では気づかないことも多いですが、ものを見る時に首をかしげていないでしょうか?
    これはものが二重に見えるのを防ぐために、首の位置や顔の向きを変えたり、あごを引いたりして、調整するのがクセのようになっています。
  • 立体感や遠近感がとらえにくい
  • 視力の低下
    斜視が起こっている方の目の視力が低下してきます。
    左右の視力が極端に違う場合は、視力が低い方の目が斜視になっているかもしれません。
  • 眼精疲労、頭痛、肩こりがひどい
    ものを見る時に、左右の目の視線をムリに調節しようとするので、眼精疲労を起こし、それに伴って脳神経にも影響して頭痛や肩こりに発展する場合があります。

斜視の治療は?

斜視がひどくなってくると手術や、筋肉注射(目の筋肉)などが施されますが、早期発見や軽度の場合は、メガネやコンタクトレンズで、バランスを取りながら治療できるようです。

  • メガネやコンタクトレンズ
    斜視の治療用のメガネやコンタクトレンズがあり、これらのレンズを使用することで見方を矯正します。
  • 視能訓練
    眼科などで行われる視能訓練は、主に子どもの斜視で行われますが、両目で見る能力を高める訓練です。
  • プリズムメガネ
    軽度の斜視なら、日常生活で見え方を培うために、度付のプリズムメガネを使用して、目に入ってくる光の屈折を調節しながら視線のズレを矯正していきます。
  • 筋肉注射
    目を動かす筋肉に、ボツリヌス毒素を注射することで、目の筋肉の緊張を緩和させます。
  • 手術
    重度の場合や、上記の両方で改善されない子どもは手術で目の筋肉の強さを調整したり、目の位置を改善する手術を行う場合があります。
    個人差があるので、1度の手術で治らない場合もあるので、定期的に診断を受けて、再手術が必要な場合もあります。

さいごに

子どもの斜視は、原因不明なものや、想定外のものが多いので、早く周りの大人が気付いて、治療を受けることが先決でしょう。
しかし、大人の斜視は、生活習慣やスマホなどによる目の酷使など、不健康な習慣が原因となっていることが多いので、目の健康にも気を配っておきたいですね。