様々なダイエット飲料が製品化されていますが、果たして飲むだけで痩せるドリンクは見つかったでしょうか?
中には高価なものもありますが、ごく身近な飲み物で、太る脂肪を撃退する作用があることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。
太る脂肪を撃退する身近な飲み物とは?
二の腕や脚、二重あご、背中のぜい肉、ヒップなど、ボディラインに響く脂肪は主に「皮下脂肪」によるもの。
一方、ポッコリお腹の原因となっているのが、内臓周りにつく「内臓脂肪」によるものです。
これらは主に、「白色脂肪細胞」と呼ばれる脂肪細胞でできています。
メカニズムとしては、血中の中性脂肪を脂肪滴として細胞内に溜め込むので、脂肪滴が大きくなったり、脂肪細胞の数が増えてしまって白色脂肪細胞そのものが増え、各部位に蓄積されます。(各部位への輸送経路は、過去の記事をお読みください)
皮下脂肪と内臓脂肪を「体脂肪」と総称することもありますが、その体脂肪を飲むだけで減らせる飲み物が、私たちがかなりの頻度で利用している、コーヒー、紅茶、緑茶だということが北海道大学の研究でわかりました。
脂肪燃焼作用を高める飲み方は?
コーヒー、紅茶、緑茶は、ほとんどの人が毎日、どれかを飲んでいるのではないでしょうか?
しかし、コーヒー、紅茶に限っては、ミルクは別として「無糖」の場合のお話しです。
コーヒー、紅茶、緑茶には、揃って脂肪燃焼を促す成分が含まれていることがわかっています。
量にすると1日3杯程度(1杯180~200ml)で効果が高まると考えられています。
合計540~600mlなので、500mlのペットボトル1本強といったところですね。
これにプラス1日の合計で30分以上のウォーキングが加わると、さらにこれらの脂肪燃焼作用が高まるということです。
本格的なウォーキングではなくても、通勤や通学の行き帰りやショッピングなどで歩く機会を増やしておきましょう。
各ドリンクの脂肪燃焼成分とは?
- コーヒー:クロロゲン酸
コーヒーに含まれるクロロゲン酸に脂肪燃焼作用があります。
肝機能の改善作用も期待できるとのこと。
カフェインが苦手でノンカフェインコーヒーを利用している人も、ちゃんとクロロゲン酸は摂取できます。 - 紅茶:テアフラビンとテアルジン
この2つは主に紅茶の美しい紅色を醸しだす色素成分でもありますが、血中コレステロールを抑える作用が期待されています。
コレステロールも脂肪の1種ですが、血中コレステロールができにくくなるとお腹周りのサイズダウンも望めるでしょう。 - 緑茶:エピガロカテキンガレート
この成分はカテキンの1種ですが、紅茶やウーロン茶に含まれない、緑茶独自のカテキンで脂肪燃焼作用やガン細胞の抑制などが期待できます。
血糖値の上昇も抑えられるので、糖質過多で中性脂肪ができてしまうのも防げるでしょう。
またこれら3つには共通してカフェインも含まれますね。
カフェインにも脂肪燃焼作用があるので、日中にカップ3杯程度を目安に、利用してみましょう。※ノンカフェインコーヒーや番茶などを除いてのお話しです。
さいごに
特別なダイエット飲料をわざわざ買わなくても、日常使いのドリンクで脂肪が燃焼できれば嬉しいですよね。
コーヒーや紅茶は嗜好の問題で、お砂糖をたっぷり入れないと飲めない方は、緑茶をしっかりと取り入れるといいでしょう。
しかし、ダイエットしたいなら、まずは砂糖の摂取を減らすことも前提にあるので、この機会にブラックコーヒーや砂糖なしのカフェラテやソイラテを飲めるようにしておくのもいいでしょう。