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肥満パパの遺伝子は子どもに影響しない?北欧・研究

先日、妊娠中のママが過体重(肥満)であった場合、生まれてきた赤ちゃんは、その後、将来も肥満体質になりやすいという研究報告をご紹介しました。
しかし、妊活中のパパが肥満であった場合、その遺伝子は赤ちゃんに影響しないのでしょうか?
ノルウェーの最新研究を見てみましょう。

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肥満パパの遺伝子は子どもに影響しない?

肥満は、遺伝的な場合と、本人の生活習慣や、家族の関係性など、様々な事情が絡んでくると言いますね。
特に小児肥満場合は、両親からの遺伝子の影響が大きいと考えられていますが、ノルウェイ科学技術大学の最新研究で、父親からの肥満遺伝子は、直接、子どもには影響していないことがわかってきました。
しかし、母親が妊娠中に肥満であった場合は、お腹の子が、将来、肥満となるリスクは依然として有意なままです。

母子と父子、それぞれの肥満の関係性とは?

研究では、約4,400人の子供と、その両親を対象に11年におよび、体重や身体活動の変化を追跡調査しました。

子どもは、肥満ママから産まれてきたか否かによらず、母親が太ると、子どもも太り、母親がダイエットに成功すると、子どもも太らない、という生活習慣の影響が出やすいこともわかってきました。

しかし、父親の食習慣や太ったりやせたりのタイミングは、子どもとは比例しないことから、父親の減量は、子どもにも影響しないことが統計的にみても明らかになったということです。

妊活中のパパの遺伝子が赤ちゃんに影響しないのは?

これは生化学の分野において、ほぼ全ての動植物において、遺伝子(DNA)は大方、母方から受け継ぐ、という法則から、妊活中のパパが肥満であっても、生まれてくる赤ちゃんには影響しない、ということの証明(?)にもなった研究発表とも言えますね。

しかし、生後のお子さんの成長過程においても、パパの生活習慣は、子どもには影響していないことから、やはり母親と接する機会が多いからと考えられるでしょう。

お子さんは、「親の背中を見て育つ」と言いますが、「母親の背中を見て育つ」のかもしれませんね。
研究者たちは、母親が安定して運動習慣をもたない場合、子どもの体重が重くなることも指摘しており、母親の生活習慣が、子どもの健康や体重に現れるようです。
※参考:『BMJオープン』2018年12月

さいごに

家族は、同じ屋根の下に住んでいるので、同じようなものを食べ、TVやゲームを一緒に夜更けまで楽しんだり、家飲みで夜中まで語っていたりと、生活習慣も共通してくるものです。

もし、お子さんがポッチャリしてきた!? と思ったら、ママの生活習慣をまず、見直してみましょう。