ノルウェーの最新研究で、妊娠中のママのカフェイン摂取量が多いほど、その後の子どもの小児肥満へのリスクが高いことがわかってきました。 昔から「妊娠中のカフェインはよくない」と言いますが、近年、さほど気にしなくていいという医師も多く、妊娠中にコーヒーや紅茶を飲むママもよく見かけますね。 やはり「妊娠中のカフェインはよくない」のが正当なのでしょうか?
妊娠中のカフェイン摂取量が多いほど未来の小児肥満に?
ノルウェーの公衆衛生機構の研究報告によると、2002年から2008年の間、妊婦約51,000人対象に、妊娠22週時点の、食品頻度アンケートを実施しました。 その中にはカフェインを含む飲料も項目として挙がっていました。
出産後の追跡調査では、アンケート対象となった母親の小児を4つのグループに分け、母親の妊娠中のカフェイン摂取が、
- 低摂取(またはカフェインなし)のグループ
- 平均摂取のグループ
- 高摂取のグループ
- 最も高摂取のグループ
としました。
2~3のグループを1の低摂取グループと比べると、それぞれ順番に、幼児期の過体重が15%、30%、66%と上昇しているのがわかりました。 小児の年齢は、3歳と5歳の肥満リスクが高いということです。 そして4のグループの小児は、8歳になっても肥満が改善されないケースが多く見られたということです。 ※参考:『BMJオープン』2018年4月
今の段階では統計だけで、カフェインが実際、どのような過程で子宮内の赤ちゃんに影響を及ぼしたのか、詳しい調査はなされていませんが、近い将来、解明されることでしょう。
ノンカフェインのドリンク
どうしてもコーヒーの味が恋しくなる方は、デカフェやノンカフェインの美味しいコーヒーも買えるようになってきたので、利用するといいですね。 紅茶派の人でもノンカフェインのものもありますが、薫り豊かなハーブティーに代用してみましょう。 緑茶派の方は、番茶や麦茶、ルイボスティーなどで代用すると、緑茶に負けないぐらいのコクが楽しめてオススメです。
ハーブティーやルイボスティーは、種類にもよりますが、ビタミンCや葉酸、鉄が含まれるものもありますね。
妊娠中のママの少しのガマンで、未来のお子さんたちの生活習慣が決まるので、食習慣だけではなく、飲料や嗜好品も見直してみましょう。