長引くコロナ禍で、家にいる時間が長く、運動不足に悩む人も多いことでしょう。
家の中でできる運動や、散歩を取り入れたり、と工夫をしても、長続きしないことも多いですね。
アメリカの最新の嗅覚研究によると、「運動したい」という衝動も、匂いが関与するそうです!?
スポーツクラブやテニスコートに行くと、やる気が出るのはそのため(?)かもしれません。
詳細を見てみましょう。
運動に対する動機付けは「匂い」が関与?
アメリカのカリフォルニア大学リバーサイド校の研究によると、運動の動機付けは、「匂い」が関与するそうです。
マウスを用いた実験により、明らかになってきました。
以前より、他の人よりも運動するのが好きな人がいるが、なぜそうなるのかはよくわかっていませんでした。
そこで、研究チームは、運動関連の特性を、分子細胞レベルで、遺伝的寄与があるかどうかをマウスを用いて実験したのです。
自発的な運動関連の特性とは?
実験では、マウスに自発的ホイールランニングをさせました。
以前より、マウスなどの齧歯類(げっしるい)は、自発的にランニングホイールにアクセスすることで知られていたからです。
※ハムスターを飼う際、檻の中に設置されているが「ランニングホイール」です。
あらかじめ、高い運動力を示していたマウスを選択的に繁殖させ、ハイ・ランナーマウスを確立しました。
このマウスたちを、一般のマウスを比較したところ、ハイ・ランナーマウスは、嗅覚系の遺伝的な差異があることが発見されたのです!
運動したくなる嗅覚とは?
ハイ・ランナーマウスの嗅覚系は、自発的な運動の動機付けとなっており、ヒトへの運動の動機付けに、関連するのでは? と推測されています。
人間社会では、運動したくなる場所が存在します。
「フィットネスセンター」「スポーツジム」「球戯場」「運動場」「体育館」「プール」「テニスコート」といったスポーツ施設です。
人々は、こうした形質の場所に行くと、その場所特有の匂いや、他の人々から多くの嗅覚刺激を受けます。
今の段階では、スポーツ施設特有の「匂い」の正体はわかっていません。
しかし、研究が進むと、匂いの正体の物質名などが判明し、ヒトや動物の嗅覚に、どう影響しているかが、わかっていくことでしょう。
※参考:『プロスワン』
さいごに
何かスポーツを始める時、「形から入る」と言いますよね。
運動したくなる環境や道具、ウェアの「匂い」を思い返すと、運動習慣が身に付く(?)かもしれませんね。