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親の食生活が孫の代まで影響する?豪メタ解析結果

妊娠中のママの食生活が、生まれてきた子どもの将来の健康に関わることは、近年、広く知られるようになってきましたね。 そして妊活中のパパの食生活も、もちろん影響しています。 今までは、子どもの健康に関しては、何かと母親の母体だけが問題視されていましたが、ヒトゲノム研究の進化で、今後は父親側も大いに研究対象となりそうです。

最新!シドニー大学のメタ解析では?

先月(2017年11月)オーストラリアのシドニー大学からのメタ解析の研究発表で、親の食生活が、後々の子孫の免疫機能に影響することがわかってきました。

この研究はヒトだけではなく、他の霊長類や鳥類などもメタ解析されました。 これにより、ヒトの健康以外に、野生動物の保存、家畜の飼育のあり方などもわかっていくからです。

このメタ解析により、人間を含めどの動物にも、食生活と免疫機能に、密接な関連があることがわかり、特に栄養不良は、病気への抵抗力が働かないなど、多くの不調を招くことが判明しました。

またこのメタ解析では、子どもが健康的な食事を食べていても、生まれる以前の両親の悪い食生活が引き継がれていると、子どもの不調が改善しにくいこともわかりました。

※参考:『生物学レビュー

お子さんやご自分の不調が改善されない真の理由とは?

成長期の子どもをはじめ、成人した大人であっても、食生活を改善すれば、ある程度の健康は取り戻せます。しかしどんなに「カラダにいい」と取り上げられている食材や食事療法を取り入れても、100%は改善されず、個人差が出てくるものです。

それは、ご自分の両親やご先祖の食生活で培われたDNAが、自分にも受け継がれていることを意味するのですね。

お子さんがいらっしゃる方は、ご自分の食生活が、そのまま子孫に影響してしまうことになるのです。 お子さんに何か健康被害がある場合は、妊娠前や妊娠中の食生活を振り返って、悪かった点を突き止めれば、個々人にあった食事療法が見つかるかもしれません。

また、ご自分の不調が改善されない場合は、両親の健康状態や食生活を聞いてみましょう。

原因を突き止めて不調の改善に

筆者個人を例に挙げると、母と母方の祖母は同じような太り方をしており、チョコレートと果物が大好きでした。これを食べないように努めたところ、筆者は太りにくい体質になった気がします。

父方は大腸がんで亡くなっていたり、腸の病気になっているケースがあり、野菜の摂取が少ないと感じました。そこで父と叔母に野菜摂取を進めたところ、腸の病気が改善され、高血圧も改善されたようです。そして筆者も毎日十分な野菜を摂取するよう心がけています。

また両親は高血圧ぎみなのに、筆者は低血圧です。 しかし父方の叔母が低血圧であることから、父方の祖母の影響が、孫である筆者に受け継がれていると考えられています。

こうしたメタ解析がせっかく発表されているので、ぜひご自分の生活レベルに落とし込んで、知識を活用してみましょう。

きっとご自分やご家族、そして未来の子孫の健康長寿に役立つでしょう。

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