AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

妊娠中の魚摂取(水銀)は胎児に影響なし?(英)

妊娠中の女性が魚を摂取すると、胎児が生後、成長した時の健康に良い影響を与えるという研究発表がある一方で、魚に含まれる水銀が、胎児へ影響し、生後、子どもの自閉症につながる、とも考えられていました。 しかし、イギリスの最新研究で、その影響はほぼ心配ない、ということがわかってきました。 詳細を見てみましょう。

妊娠中の魚摂取(水銀)は子どもの自閉症と関連しない?

イギリスのブリストル大学の研究で、約4,500名の親子を対象に、妊娠中の水銀による影響が、子どもの自閉症と、どう関与しているかの調査が行われました。

一般に、水銀が人間のカラダに蓄積されるのは、主に魚介類の摂取と、歯科金属の影響によるものと考えられています。

調査では、妊娠中のママの血液サンプル分析と、食事からの魚介類摂取の頻度と歯科金属の使用状況のヒアリング、そしてママの水銀濃度と、生まれてきた子どもの自閉症、及び自閉的な特質との関連が検討されました。

その結果、魚介類摂取による水銀濃度と子どもの自閉症や自閉的な特質との関連はないことがわかったのです。

ただし、魚介類の摂取はほぼないのに、水銀濃度が高かったママから生まれた子どもには、社会的な認知能力の悪さが認められたのです。 すなわち歯科金属による水銀の影響ということになりますね。 この影響は、女の子において、強い関連が見られたようです。 ※参考文献:『分子自閉症』2018年4月

妊活女性は虫歯の治療に注意!

これから子どもを望まれる女性は、虫歯の治療で、保険適用内で行える金属の「メタルインレー」ではなく、保険適用外の「ジルコニアインレー」や「セラミックインレー」で行うと、体内の血中水銀濃度の心配が少ないかもしれませんね。 ご自身の虫歯の治療が、未来のお子さんの健康や精神に影響することは、できる限り避けておきましょう。

妊活、妊娠中は魚を食べよう!

前述の研究では、妊娠中の女性は特に、週に2度は魚を摂取しておくと、栄養状態が良くなり、母子ともに健やかな状態になるようなので、水銀の心配はせず、積極的にとり入れましょう。 イギリスでの研究発表ですが、日本人はもともと、伝統的な和食で古来より魚を食べる習慣があるので、魚は日本人DNAにあった食べ物と言えるでしょう。 また日本の海産物は、市場に並ぶ前の検査も厳しいので、水銀の濃度が高くなりそうなエリアで漁獲は行っていません。

さいごに

魚介類の摂取は、EPADHAなどの脂肪酸を含むので、成長期のお子さんにおいて、記憶力や認知力、集中力UPなど、脳機能の発達にも役立ちますね。 そして妊娠中のママからそれらの栄養成分を胎内で受け継いでいると、利発なお子さんに成長しそうですね。