AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

メンタルヘルスにも運動が◎!多様な身体活動ならさらに◎!スイス・研究

運動習慣は、様々な健康効果が期待されますが、メンタルヘルスにも推奨されています。
その運動習慣が、多種多様な身体活動なら、さらに効果が!?
スイスの最新・心理学研究の詳細を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20210406145820j:plain

身体活動はコロナ禍のメンタルヘルスを救う?

スイスのバーゼル大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
コロナ感染者が未だに増加している中、世界各地でロックダウンやテレワークも増えてきています。
メンタルヘルスにも影響があり、精神障害者も増えているのが現状のようですね。
ロックダウン中であっても、朝の散歩、夕方のジョギング、食料品の買い出しなど、身体活動を行う機会はあります。
こうした行動がヒトの精神面を救うと考えられているのです。
しかし、このパンデミックで、積極的に身体活動を続けたり、新たに始めたりする人がいる一方で、家に引きこもってしまい、ほとんど動かなくなってしまった人たちも大勢いるそうです。

以前から運動は精神面に良いと言われていたが……

これまでの研究でも、運動は身体の健康だけではなく、精神的な健康(メンタルヘルス)にも良い影響があることがわかっていました。
しかし、こうした研究結果は、主に意図的な運動プログラムの影響に焦点を当てていたため、日常生活での身体活動パターンが精神面にどう影響しているか、までは知られていなかったのです。

より多く動くことで幸福感が増す!

そこで、研究チームは、制限された環境でも、運動パターンがどのような影響を及ぼすのか?
その可能性を検討しました。
ご本人に同意を得たうえで、精神障害と診断された患者106名を対象に、スマホのGPS機能を使って、患者の行動パターンを分析しました。
また、参加者の身体活動データとともに、幸福感および精神疾患症状のデータも比較されました。
解析の結果、より多く動き、その動きの変化が多種多様で大きな人ほど、幸福感が増すことがわかりました。
ただ、疾患症状(ネガティブ感情による特異行動など)への影響までは確認できなかったそうです。

運動は精神障害の改善はできないが予防はできる?

この結果をふまえ、研究者たちは、

我々の研究結果は、身体活動だけでは、精神障害の症状を軽減するには十分ではないが、少なくとも、主観的な幸福感を得られるなど、感情の改善や、ネガティブ感情の予防になることを示唆しています。

と述べています。
※参考:『BMC心理学』

さいごに

日本でもテレワークが推奨され、引きこもっている人が増えましたね。
それと同時に不安を抱え、精神的ダメージを受けている人も多くなりました。
少しでも動く機会を増やすと、気分転換になり、幸福感が得られるので、ぜひ動く機会を増やしたいものですね。