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病院内のスタッフでコロナ感染リスクが一番低いのはICU?英・研究

コロナ禍で世界中の医療従事者による、感染が懸念されていますね。
感染者の診察や看護、部屋の清掃と、様々な形で関わるスタッフ。
イギリスの最新研究で、最も感染リスクの高い仕事と、リスクが少ない仕事が割り出されました(病院内での仕事)。
詳細を見てみましょう。

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ICU(集中治療室)スタッフが最も感染リスクが低い?

イギリスのバーミンガム大学の統計により、英国で最大規模の病院グループにおいて、コロナ流行の最盛期で、最も感染リスクの少ない医療スタッフはICUすなわち、集中治療室に勤務する人たちだということがわかりました。

ICUはコロナの重篤な患者を受け入れるため、一番感染リスクが高いと推測されていましたが、逆の結果となったのです。
理由は、高性能の医療用マスクや医療用ガウンなど、個人防護具の着用によるのではないか? ということです。

感染リスクが最も高い医療従事者は清掃員?

一方、病院内で一番感染リスクが高かった人たちは、清掃員、急性医療スタッフということでした。
理由は、簡易マスクの着用であったり、個人防護具の着用がなかったことがあげられています。

病院関連の従業員2万人のデータを解析

この研究の対象となったのは、イギリスで最大規模の病院グループ『ユニバーシティ・ホスピタルズ・バーミンガム・NHSファウンデーション・トラスト』で働く従業員約2万人です。
1年のあたりの患者数は220万人ともいわれ、コロナの最盛期は1時間ごとに5人のコロナ感染者を受け入れていました。

1日当たりの院内感染状況は?

2020年4月24~25日の24時間で、545名のスタッフを対象として抗原検査を行ったところ、無症状感染者が2.5%(13人)、そのうち38%(5人)が、その後発症したとのことでした。

血液検査で見る院内感染状況は?

血液サンプルを提供してくれた従業員516名のうち、24%は抗体が陽性でした。
また、このうちの26%(136人)がコロナと似たような症状が以前にも見られたと話しており、こうした人たちほど、抗体を持つ可能性が有意に高かったそうです(37%)。

院内での職務領域別の感染率は?

スタッフの職務別に抗体陽性率を見ると、かなりの違いが見られました。
以下、陽性率が高い順です。

・清掃員 34.5%
・急性医療 33%
・一般内科 30%

一方の陽性率が低い職務は、

・集中治療室 15%
・救急医療 13%
・一般外科 13%

という結果でした。

民族別では

また人種によっても、陽性率が違い、
黒人・アジア人・その他の民族(白人以外の人種)は、白人スタッフと比べて陽性率が2倍になっていたということです。

意外な結果に

研究者たちは、調査前の予測では、集中治療にあたったスタッフのリスクが一番高いのでは? と推測していただけに、一番リスクの少ない職務となったため、驚きは隠せなかったようです。
やはり、個人防護具の着用が義務付けられているため、それがかなりの感染リスクを予防しているのだと想定されています。
陽性率が高い職務の人たちは、サージカルマスクが推奨されているだけなので、高機能マスクだけでは、院内感染は防げないようですね。

さいごに

今回の研究は、あくまで観察研究で、対象となった病院グループの医療従事者全員が回答に応じたわけではありません。
ですが、今回のデータは今後のパンデミックの波の追跡には十分役立つと考えられています。
※参考:『胸部』

これから、寒い季節になるので、コロナのほかにインフルエンザの流行も重なってきます。
マスクは最低限の予防にしかなりませんが、必須項目と言えそうですね。