AnnaBabyTokyo

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同量の食事でも食事時間を変えるとやせる?英・研究

食べる量を調整するダイエットは、お腹いっぱい食べたい人にとっては辛いことですよね。
しかし、朝食を遅めにし、夕食時間を早めることで、夕食後から次の朝食までの空腹時間が長くなるので、食事量を減らさなくても、やせることがわかってきました。
イギリスの最新栄養研究を見てみましょう。

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食事時間を変えるだけで体脂肪が半減する!?

イギリスのサリー大学の研究で、過体重と診断された人たちを対象に、2つのグループに分け、それぞれ、同じ食事量を提供し、時間帯だけ変えて、10週間、経過が観察されました。

時間帯は、

  • 【A】朝食をいつもより1時間半遅く、夕食をいつもより1時間半早める
  • 【B】通常通りに食事をする

の2パターンです。

この実験時、対象者は、好きなものを好きなだけ食べてもらい、特に食事内容の規制はおこないませんでした。
しかし【A】グループの人たちは、食べる時間帯だけ厳守してもらっています。

その結果、【A】グループの人たちは、【B】グループの人たちと比べると、体脂肪の減少量が2倍以上になっており、半減することがわかったのです。

1日の食事時間を狭めると食欲も抑えられる?

【A】グループの人たちは、スタートして数日は、たくさん食べていたようですが、食事内容の制限をしていなかったにも関わらず、次第に日にちがたつにつれて、食欲自体が減退していき、特に夕食時間が早まるので、夕方に間食しなくなったそうです。

こうして食事量全体も減っていったので、体脂肪も自然と落ちたようです。

実際の生活に取り入れるには?

実験では10週間という期限付きだったので、対象者もがんばれましたが、実際、日常生活で食事の時間帯を制限するのは難しいという問題も考えられますね。

お仕事をしていると、朝早く起きて朝食を取り、身支度や家族のお世話、家事などをこなし、帰宅後の夕食も残業があったり、お子さんの塾や習い事の時間にあわせて遅くなることもあるでしょう。

いつも時間から一時間半ずつ短縮するのは難しいかもしれませんが、1時間ずつでも、30分ずつでも、または朝夕どちらかの時間帯だけでもいいので、ずらすことができれば、体脂肪は確実に落ち、食欲の減退につながるということです。

そうして縛りを少し楽にすると、前述の対象者も、半数以上の人が、続けられそうだと回答したそうです。
※参考:『栄養科学雑誌』2018年8月

空腹時間は長ければ長いほどいい?

朝食は英語ではブレックファースト、直訳すると「空腹を断ち切る」という意味がありますね。

これは前日の夕食後から睡眠時間を経て、本来なら10~12時間の空腹時間があったので、そう呼ばれるようになりました。
しかし、忙しい現代、昔のように、きっちりと朝食7時、夕食も7時代が一般的という時代は去りつつあり、朝食時間は6時台が多く、夕食時間は8時以降が多く、夜間の空腹時間は狭まる一方です。

人間には「体内時計」といって、ご先祖から引き継がれている遺伝子があるので、人間本来の活動時間を取り戻すためにも、睡眠を含む空腹時間は10~12時間あると、太る心配もさほどせずに済むのです。

この研究報告は、人間らしさを取りもどそう、という結果なのかもしれませんね。