AnnaBabyTokyo

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筋トレ用サプリで肝臓に障害?

運動不足解消に、パパママ世代では、筋トレを行っている方もいらっしゃることでしょう。
筋トレそのものは運動習慣として、とても良いことですが、筋肉をつけたいために、サプリも併用していませんか?
この筋トレ用サプリ(ボディビル用サプリも含む)を長期間を服用していると、肝臓が悪くなってくることがわかってきました。
最新の栄養薬理研究を見てみましょう。

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市販の筋トレ用サプリを長期間服用すると?

アメリカの南カリフォルニア大学の薬理研究によると、市販の筋トレ用サプリを長期間、服用している人は、治療困難な肝臓障害や、体重の減少、そして黄疸(おうだん)や全身のかゆみなどの症状が現れることがわかってきました。

アメリカ予防衛生研究所の「薬物性肝障害ネットワーク」に登録された人たちの中で、市販の筋トレ用サプリを利用していた44名に対して、詳細な身体調査が行われたのです。
この方々は、ネットワークに登録している時点で、すでに何らかの肝臓障害を持っていましたが、全員、眼や皮膚に黄疸の症状が見られ、全身のかゆみに悩まされていました。
またそのうちの30名弱(約70%)の方々が、入院を余儀なくされたということです。
ですが、まだ死亡例や、肝臓移植が必要となった人はいないようです。

サプリメント製造会社の違反が原因か?

対象者が服用していたサプリメントを調査した結果、サプリメントのパッケージには明記されていない、違法な筋肉増強剤が添加されていることがわかったのです。
アメリカの場合、筋肉増強剤は、医師が診察した上で、必要とあれば処方されるケースがありますが、市販薬に添加するのは違法となっています。

そのため、研究者たちは、サプリメントを服用する場合も、独断で市販のものを利用せず、かかりつけの主治医に相談の上で、サプリメントを服用するよう、呼びかけています。
特に、筋トレ用のサプリメントは、筋肉が目に見えてつくと、製品の売り上げが上がるので、注意しなければいけないそうです。
※参考:『栄養薬理治療』2019年4月

さいごに

日本では厚生労働省のチェックが厳しい(?)ハズですが、輸入物のサプリメントを服用している方は、注意した方がよさそうですね。
アスリートなどは、知らずに違法のサプリメントを服用し、身体調査で違法薬物が検出されると、それだけで、大事な試合に出れなくなる場合もあります。
やはり筋肉をつけたり、カラダ作りに必要な栄養源は、サプリメントに頼らず、バランスの良い食事から補うのが良さそうですね。