AnnaBabyTokyo

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睡眠不足が続くと食欲が増し内臓脂肪が増える?

ここ数年「睡眠負債」という言葉が一般的になり、睡眠不足で悩んでいる人たちの人口が増えていますね。
睡眠不足が続くと、私たちのカラダは食欲で補おうとする作用が働くので、太りやすくなり、要注意です。
そのカラクリを見ていきましょう。

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睡眠時間は休息と共に細胞修復の時間

ヒトのカラダは睡眠中に成長ホルモンが分泌されて、傷んだ細胞の修復をしたり、消化吸収を経た様々な栄養成分が、カラダの隅々にまで運ばれていく時間です。
その課程で、髪や爪を伸ばす細胞が働いたり、中性脂肪を増やしたり、減らしたりする細胞も働くのです。

またこうした体内の細胞などは、睡眠時間=空腹時間なので働きやすい環境でもあるのですね。

しかし睡眠が不足すると、その働きが十分行えず、傷んだ細胞は修復されず、そのまま肌荒れや髪のパサつき、もろい爪や骨を形成したり、免疫細胞も弱り様々な病気に罹りやすくなります。
また消化吸収も時間切れで、排泄に向わず、余分なものがカラダに残るので、太っていきます。
すなわち、睡眠不足になると内臓脂肪も増えやすいということです。

睡眠不足になると摂食ホルモンが増える

また睡眠不足になったカラダは、睡眠時間に行う働きを補うために、摂食ホルモン「グレリン」を大量に分泌する傾向があります。
睡眠不足に陥ったその人自身も、体力の衰えを感じるので、グレリンも影響して食べて体力をつけようとします。
そのため、体内にはただでさえ、睡眠時間の不足で、余分なものが溜まっているのに、さらに必要以上の食べ物が入ってくるので、内臓脂肪を燃焼する機会が少なくなり、どんどん溜まり、太っていくのです。

睡眠不足になると満腹ホルモンが出にくくなる

グレリンは悪いホルモンではなく、人間を飢餓から守る大切なホルモンでもあります。
しかし、本来ならある程度食べれば、満腹ホルモン「レプチン」が出現して、食欲をストップしてくれるのですが、睡眠不足になると、残念ながらレプチンの分泌が減り、睡眠不足状態が続くと、日に日に「もっともっと食べたい!」という欲求が増え続けて、さらに太っていくことになるでしょう。

更年期の女性や男性は注意

閉経前の女性は、女性ホルモンの1つエストロゲンの作用で、男性よりも、その影響で、少々睡眠不足でも内臓脂肪が溜まりにくくなっています。
しかし、閉経を迎え、更年期に突入すると、エストロゲンの作用もほぼなくなるので、男性と同じく、内臓脂肪が溜まりやすくなり、睡眠不足はもろに影響します。

特に更年期以降の女性と男性は内臓脂肪型肥満を予防するためにも、睡眠時間を確保するようにしましょう。

睡眠時間は最低6時間必要

前述した睡眠中の体内での働きは、最低でも6時間は必要とされているので、6時間以上の正味の睡眠時間を確保してください。
寝つきが悪い人は、30分から1時間、早めにベットに入り、内容の難しい本を読むとすぐに眠りにつけるでしょう。
就寝前に本を読むと、入眠作用があるという研究報告もあるので、寝つきが悪い人にオススメの方法です。
ただし、漫画や先が気になるミステリーなどは、目が冴えてどんどん読み進めてしまうので、何かの教科書や、昔の文豪の小説、ご自分の苦手分野の本がいいかもしれません。

さいごに

あまりに睡眠不足が続くと、精神疾患につながったり、グレリンの作用で食欲が増し、肥満や糖尿病、高血圧といった疾患につながることもあります。
早めに医療機関に相談して、重篤な症状になる前に改善しておきましょう。