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家政婦のミタゾノに学ぶ食品を使った家事

今年も『家政婦のミタゾノ』が始まりましたね。 ストーリーの面白さもありますが、筆者は個人的に、食品を本来の「食べる」目的ではなく、家事として使うテクニックに感動してしまいます。

食品を使う家事テクニック

詳細なテクニック手順は、ここで書くと著作権違反になるので、公式サイトに譲りますが、2回の放送のうち、大根、お米のとぎ汁、緑茶などが出てきました。

食品に含まれる成分は、主に人間の健康にどう作用されるのかを見てきましたが、その成分が、衣類の染み抜き、お掃除、部屋の消臭などに役立つという発想は、なかなか思いつきません。

大根

大根に含まれるジアスターゼという消化酵素は、唾液から分泌されるアミラーゼと同じ成分にあたりますが、主に、デンプンなどの糖質を分解する能力があります。 生の大根に多く含まれ、大根を加熱調理するとジアスターゼは消失してしまいます。 番組では、生の大根の切り口を、醤油のシミがついたワイシャツに直接たたきこみ、染み抜きとして使われていました。 醤油は発酵食品なので、発酵過程で、日本伝統のコウジカビ(微生物)は糖などをエサに発酵していくので、そのシミがついたワイシャツは大根の消化酵素アスターゼが消すというワケですね。 体内ではどういうふうに、ジアスターゼが糖を消化しているのか見えませんが、肉眼で観察できるので、お子さんの理科の実験として披露すると、家族で楽しめそうですね。

お米のとぎ汁

美容好きの方なら、洗顔やボディウォッシュにお米のとぎ汁を使うテクをご存知のことでしょう。 これを、床拭きに応用するのもナイスアイディアですね! お米のとぎ汁には、乳白色をした糠がたっぷり入っており、植木や花壇の水やりにも使われるほど栄養豊富です。 また美容の世界では、『SKII』や『コスメデコルテ』などの高級化粧品にも米ぬか成分が採用されていて、美白作用や、スクラブ効果として表皮の古い角質や皮脂を洗い流す作用があります。 他に、肌のターンオーバーを促し、皮膚の奧にできたメラニン色素を含んだ細胞を、徐々に消滅する作用もあります。 シミの元を徐々に消滅してくれるので、シミ予防や改善にも期待できます。

それをお掃除に使うと! 住居の床には、無数のハウスダストがうごめいていますが、これらも微生物の一種でヒトからはがれ落ちた皮膚や髪、そして食べこぼした食品の残骸をエサとして生きています。 そこに、スクラブ効果のある、お米のとぎ汁で絞った雑巾で床をふくと、ハウスダストを消滅させて、キレイになるのもうなずけますね。

緑茶

緑茶にはカテキンという成分が含まれることで有名ですね。 カテキンはフラボノイドの1種で口臭予防や体臭予防もある機能性成分です。 またガン細胞を退治するほどの殺菌力もあります。

これを、日常生活に使うと!? キツイ香水のにおいや、お部屋の消臭や殺菌に役立というアイデアでした。

さいごに

お米のとぎ汁は、捨ててしまうものなので、有効活用したいですが、大根や緑茶をそのまま家事に使うのは、「もったいない」という思いが勝って、なかなかアイデアにならないものです。 大根おろしで軽く絞った後の水分をガーゼに浸し、湿布や咳止めに使うという自然療法はよく知られますが、頭を柔軟にしておくと、捨ててしまう食品の成分を調べて、家事に有効活用できるものが増えていきそうですね。

※参考:『家政婦のミタゾノ』公式サイト、テレビ朝日