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妊娠中のママが高脂肪食だと未来の肥満児に?

妊娠中のママが揚げ物や炒め物、スイーツなどによく使われているオメガ6系の脂肪酸を摂り過ぎると、腸内細菌を通じて赤ちゃんに影響し、将来、肥満児になるリスクが高くなることがアメリカのマサチューセッツ総合病院の研究でわかってきました。

オメガ6系脂肪酸をオメガ3系脂肪酸に替えると肥満リスクが下がる?

冒頭の現象は、人間を含む哺乳類の動物に見られる傾向で、オメガ6系脂肪酸をオメガ3系脂肪酸に替えるだけで、肥満リスクが下がることもわかっています。

研究では、妊娠中のマウスを使って、高脂肪食のメスのマウスの経過を観察しました。 高脂肪食とは、人間の食事では、一般にオメガ6系脂肪酸を多く含む、植物油を指します。 主に揚げ物や炒め物に使うサラダ油、菜種油、大豆油、ベニバナ油などです。 すなわち、揚げ物など脂っこいものを好む食事が「高脂肪食」となります。

高脂肪食を与えられた妊娠中及び授乳中のマウスに、オメガ3系脂肪酸の摂取も増やしたところ、体重増加がストップし、また代謝障害も改善に向かったそうです。

また授乳中のマウスに関しては、高脂肪食を食べている母マウスから授乳されている仔マウスは、そうでないものに比べて、体重増加が有意に高かったそうです。

この現象は仔マウスの腸内細菌に影響されて肥満傾向になるようで、将来、肥満児になる可能性が高いということです。 ※参考:『マイクロバイオーム』

この研究はマウスを使っての動物実験の段階ではありますが、マウスと人間は生体構造が大変、似通っているので、人間でもほぼ同じ現象が起きると考えられています。

現在、妊娠中や授乳中のママはもちろん、将来ママになりたい方は、脂っこいものを摂り過ぎないよう、注意しておきたいですね。

オメガ3系脂肪酸の摂取を増やそう!

オメガ3系脂肪酸の摂取を増やすには、肉食を魚介類にチェンジするのが一番でしょう。 特に背が青い、「青背魚」と呼ばれるものです。 サンマ、アユ、サバ、いわし、あじ、たちうおなどが挙げられます。 他にサケやマグロ、カツオなどに含まれます。

植物油では亜麻仁油エゴマ油、インカチンキオイル(グリーンナッツオイル)などが該当します。

しかしオメガ3系脂肪酸は、加熱すると、せっかくの効力が酸化して無に終わるので、なるべく生の状態で頂きましょう。 植物油に関しては炒め物や揚げ油には使わず、お料理の仕上げにかけるようにしてください。 魚介類は、お造りや海鮮丼としていただくのが望ましいですが、焼き立てすぐを食べるようにするといいでしょう。 スーパーのお惣菜コーナーで、既に焼いた状態で並んでいる魚介類は、タンパク源としてはいいですが、オメガ3系脂肪酸は既に酸化していて、ほぼ含まれていない、と考えるのがベターです。

さいごに

脂っこいものがどうしても辞められない方は、将来のお子さまのためにも、オメガ3系脂肪酸の摂取も増やしておきたいですね。 全く食べたらいけないわけではないので、頻度を減らしてみることから始めてみましょう。