近年、お子さん用のサプリメントの種類も増えてきましたね。
しかし、アメリカのハーバード大学の研究によると、お子さんや若年青年のサプリメント利用は有害事象が多いと発表しています。
詳細を見てみましょう。
子どものサプリメント利用は有害事例が多い?
ハーバード大学の研究で、アメリカ食品医薬品局(FDA)の有害事象報告のデータを解析し、2004年1月から2015年4月までのサプリメント利用に関する有害事象が調査されました。
対象者は0歳から25歳までの男女で、死亡例、障害例、入院例に分類してサプリメントからの重症例の統計を割りだしました。
そのうち、977件もの有害事象が見つかったとのことです。
減量目的や筋肉増強、エナジードリンクなどが該当
エナジードリンクもサプリメントの1種として、対象商品に含まれますが、
- 減量サプリメント
- 筋肉増強サプリメント
- エナジードリンク
この3種のサプリメントに関する有害事象が全体の44%を占め、いずれも前述の3つの重症例に該当したそうです。
これらの有害事象は、ビタミンなどの事例より3倍も多かったそうです。
腸洗浄、性機能強化サプリメントも注意
次いで多かったのが、便秘改善のために使用が多い腸洗浄系のサプリメントや、思春期から若年青年の利用が多い性機能強化サプリメントも、ビタミン類のサプリメントに比べ、2倍ほど有害事象が多かったそうです。
市販のサプリメントに注意
アメリカでは多くのメーカーがサプリメント製品を販売していますが、安価で買いやすいものほど、禁止物質や重金属、農薬、その他の化学物質が混ざっています。
医師の処方で、特定のビタミンや機能性成分を含んだサプリメントを摂取した場合は、有害事象はほぼありませんが、独断で市販のサプリメントを利用すると、特に子どもや若年層では、健康被害が及びやすいそうです。
サプリメントによる死亡例とは?
安価なサプリメントに含まれる有害物質の影響で死亡例も出ており、脳卒中、精巣がん、肝障害などが多いこともわかってきました。
※参考:『思春期保健雑誌』2019年6月
さいごに
小さなお子さんのサプリメント利用は、パパママが選んでいることが多いので、くれぐれも安価なドラックストアやコンビニで買えるサプリメントは選ばないようにしましょう。
しかし、食生活をキチンとしていれば、サプリメントに頼る必要はないはずです。
特に女の子は、早ければ小学校高学年から、ダイエットに興味を持ち始めるので、お子さんがダイエットサプリなどに興味を持たないよう、見守ってあげましょう。