うつ病患者には、総じて肥満、または過体重の人が多いと言われていますね。
デンマークの研究で、それを裏付けるような研究が発表されました。
過剰な体脂肪は、うつ病のリスクをあげてしまう要因とは、いったい何なのでしょうか?
太るとうつ病になりやすい?
デンマークのオーフス大学の研究によると、私たちのカラダは、10kg分の余分な体脂肪が増えると、うつ病の発症リスクが7%もあがると発表しました。
これは、脂肪が生物学的に心に影響するのではなく、「自分は太っている」という心理的なストレスが増えるからだそうです。
33万人分のデータを解析すると……?
研究ではイギリスのバイオバンクに登録された約33万人分の遺伝子データが解析されました。
その遺伝子情報から、体脂肪と精神疾患の関連のみを絞り込んだところ、13万5,000人がヒット。
およそ4割ぐらいの人が、太っていることでうつ病になっていることがわかってきました。
※参考:『トランスレーショナル精神医学』2019年8月
さいごに
うつ病などの精神疾患は、様々な原因があげられていますが、「自分は太っている」という容姿に関する心の傷は、子どもも大人も同じです。
この研究は、あくまで統計データの解析結果ではありますが、今後のうつ病の治療方針の目安として、広く参考になるでしょう。