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幼児期の家族団らんは健康と精神を健やかに

新年、あけましておめでとうございます! 忙しいワーキングマザーも、お正月は家族団らんできる貴重な機会ですね。 特にママがお仕事で忙しいと、子どもの”こしょく”化(個食、孤食)が進むので、お正月を機に、今年は少しでも家族団らんの機会を増やしてあげましょう!

幼児期に家族で食卓を囲む機会が多いと心身が豊かに

カナダのモントリオール大学の研究で、幼児期の食卓が、将来の健康や精神性に関与することがわかってきました。

この研究では1997~1998年に生まれたカナダ・ケベック州の子どもを対象に追跡調査しました。 生後5ヶ月から調査をはじめ、6歳の時点で、家族と食事を共にしているかどうかを両親に報告してもらい、10歳児になった時点で、健康や精神性について、小学校の先生や両親に報告書を提出してもらいました。

その結果、6歳のころに、頻繁に家族で食卓を囲んでいた子だもたちは、10歳になってからの総合的な体力が高く、ソフトドリンクの摂取も少ないことがわかりました。

また、社会的スキルも高く、身体的には攻撃性や反抗性、非行性があるケースも少なかったということです。 ※参考:『発達と行動の小児学雑誌』2017.12.05

この調査を追跡した研究者たちは、「子どもの幸福を向上させる」という親の教育において、一家団らんの場を増やすことは、実現が易しい目標になるのではないか、と話しているそうです。

子どもは食事の時に大人がいると安心する?

食事のときに親がいると、まだ幼児期の幼い子どもにとって、学校などでの社会問題や日々のできごとについて、親に話すこともでき、将来の社会的相互作用を発達することに役立ってきます。 また親がいる安心感で、親密で安全な環境にいるという自覚ももてるでしょう。 そして、家族内コミュニケーションは、子どもの家庭外でのコミュニケーションスキルを高めるとも考えられています。

以前から『小児栄養学』や『応用栄養学』の分野でも、家族団らんの場は子どもの健康だけではなく、情緒を豊かにすると考えられていましたが、このモントリオール大学の研究で、統計的にも正しいことがわかってきましたね。

ママが働いていると、子どもたちだけで夕食のテーブルを囲む機会が増えたり、一人っ子の場合は「孤食」になります。 子どもの幼児期は一生のうちの極々、短い大切な時期です。 お正月やお誕生日、子どもの日、そして何かのイベントの機会はもちろん、週に1回でも多く、その短い時期を一緒に過ごしてあげられるよう、今年の家族の目標として、実現させてみましょう。

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