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パパの食生活も子どもの体質に影響?

子どもを産んで母乳で育てることから、赤ちゃんの健康や体質は、妊娠や授乳中のママに影響する、という考え方が一般的ですね。

しかし、受胎前のパパの食生活が、赤ちゃんの成長やその後の体質に大きく関わっていることがアメリカのシンシナティ大学の動物実験からわかってきました。

実験内容

発表された研究では、キイロショウジョウバエが用いられました。 「マウスではなく”ハエ”の調査結果が人間と一致するのか?」 という声が聞こえてきそうですが、ショウジョウバエと人間の遺伝子は60%も共通項目があります。 また、疾患の遺伝子では75%も共通項目があり、ノーベル医学生理学賞でも、ショウジョウバエを用いた研究結果が6回も受賞されているので、あなどれないのです。

研究ではキイロショウジョウバエをまず、オスとメスに分け、メスには全て同じ餌を与えました。 オスは栄養バランス(炭水化物・脂質・たんぱく質・エネルギー量)のいい餌を与えたグループと、栄養バランスが偏った餌を与えられたグループに分けられました。

その後、メスが生んだ卵の孵化(ふか)率を調査すると、父親の餌が良質であった卵の孵化率は高く、その後の生育状態も良かったということがわかりました。

父親の餌の栄養バランスが悪いと、孵化率は低く、死亡率が高かったということです。

また、父親のカラダに、生きていく上で大切な全身の脂肪酸グルコースたんぱく質の量が低いほど、その子どもの寿命が短いこともわかりました。

※出展『英国王立協会紀要B(生物学)』2017.10.11

スウェーデンのヒトを対象とした調査では?

スウェーデンでは、2002年にヒトを対象とした大規模調査が行われており、9歳の時点で「食べ過ぎ」と診断されていた男性の孫は、糖尿病や心疾患になる可能性が高いことがわかっています。

それと同時に、食事量が少ない(食べ過ぎていない)男性の子どもや孫は、生活習慣病の発生率が極めて低いということもわかりました。

 

お子さんに何かあると、ママのせいにされがちですが、妊活中のパパの食生活は、赤ちゃんだけでなく、孫の代まで影響することになるので、暴飲暴食やファストフードの多用などは控えておきましょう。

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