お子さんが楽しみにしている「おやつタイム」。 甘いチョコレートやスナック菓子、ビスケットなどの焼き菓子を与えすぎていませんか?
本来のおやつは足りない栄養を補う「間食」タイム
中高生に入ると、カラダの成長も大人に近づくので、間食の機会は減らしていかなければいけませんが、成長期のお子さんの場合、3度の食事だけでは栄養不足になるので、そのために「間食」が必要とされています。 それは、栄養を補うための「おやつ」なのですが、本来の目的からそれているご家庭の方が多いことでしょう。 前述のお菓子類は、残念ながら、足りない栄養分を補うにはあまり適切ではありません。 そこで、役立つのが、ビタミンやミネラルが補えるフルーツを使ったおやつが役立ちます。
果物はおやつに最適!
子どもは総じて「野菜嫌い」が多いのが現実ですね。 成長期のお子さんは、即、エネルギーとして活用する食べ物を好むので、自然の摂理として、野菜を食べたいと思わない傾向があります。 これは、お子さんがわがままなワケでもなく、好き嫌いが多いワケでもなく、統計上わかっていることなので、お子さんの野菜嫌いを深刻に悩む必要はありません。 しかし、野菜から摂れるビタミンやミネラルが、全く体内にないと、成長の糧とはならないので、おやつで果物を摂って、そこからビタミンやミネラルを補給してあげましょう。
ビタミンやミネラルは身体機能の維持や整備するのに役立ちますし、中には、3大栄養素である炭水化物・脂質・タンパク質がカラダの成長に役立つ「補酵素」として活用されるものもあるからです。 また果物は野菜には少ない糖類を含むので、お子さんが好むエネルギー源も入っていることになりますね。
お子さんの便秘を予防する食物繊維、そして炎天下の中で、元気よく遊んで、太陽の恵みをいっぱいを受けると、どうしても「活性酸素」を取り込むことになりますが、フルーツを食べておくと、抗酸化作用で、活性酸素が体内で有害物質となるのを防いでくれます。
このように、間食にフルーツを取り入れるのはいいことづくめなのです。
フルーツはカットするだけでおやつになる
フルーツは、カットするだけで、調理の手間がいらないですし、数種類盛り付けると、子どもが好む原色のキレイな色が揃うので、市販のおやつよりも華やかになります。
またアイスクリームに添えたり、シュークリームにカットフルーツを挟んだり、パンケーキや焼き菓子のトッピングに使うのもいいですね。
成長期の間にフルーツの摂取が多かった子どもは、認知機能が高く、言語力や知的能力が高まるというデータも出ているので、フルーツは、食後のデザートだけではなく、おやつタイムに大いに利用しておきましょう。 ※参考『米国予防医学雑誌』2018年2月
ただし、フルーツは糖類も多く含むので、市販のお菓子同様、与えすぎには注意して、適量を毎日取り入れて下さい。