今は「育メン」や「主夫」、「パパ友」など、男性が子育てや家事を積極的に行うのが当たり前となり、造語も飛び交うようになりましたね。
しかしストレスを抱えている男性は思いのほか多いようです!?
その理由とは?
パパの睡眠時間が長いと家庭不和に?
アメリカのペンシルバニア大学の研究では、離婚率の多いアメリカにおいて、生後10ヶ月の赤ちゃんのいる家庭140組を対象に、日常の生活や行動、ストレスが家庭不和や家庭円満とどう関連するのかが調査されました。
両親と赤ちゃんの接触時間と共に、父親、母親それぞれの睡眠時間と運動時間の長短と家庭への影響も調査されました。
その結果、父親の睡眠時間が長いほど、家庭不和となり、妻子との親密度も低いことがわかってきました。
しかし、その逆で母親の睡眠時間が長いと、家庭は円満で夫や子どもとの親密度も高かったようです。
パパの運動時間が長いと家庭円満に?
一方の、運動時間についてはどうでしょうか?
父親がいつもよりも多く運動した日は、夫婦げんかのリスクが低くなるという結果が出ています。
そして逆に母親の運動時間が長くなった場合、夫婦げんかのリスクが高くなるそうです!
母親が赤ちゃんのお世話を夫に任せ、スポーツジムやテニス、ゴルフなどに出かけると、父親と赤ちゃんの接触時間が長くなり、それだけ父親のストレスが高くなるのが一番の原因ということもわかりました。
遺伝子も影響?
はじめて親になる場合、はじめは赤ちゃんの誕生で祝賀ムードが続きますが、どの家庭でも、赤ちゃんの急速な発展にとまどい、ストレスが多くなります。
しかし、研究者たちは、赤ちゃんは言葉を発しなくても、家庭が円満なのか、不和なのかは敏感に感じ取っており、その後の成長に影響するので、少しでも両親の幸福度が高い方が望ましいと述べています。
それには、両親がそれぞれの事情や習性を理解し合うことが大切だそうです。
また、人間は男性は外で仕事(狩猟)、女性は子育てという遺伝子(DNA)記憶が数億年に渡って刷り込まれているため、女性が仕事や運動で家を空け、男性と赤ちゃんの接触時間が長くなると、男性側のストレスが大きくなるのは、遺伝子的に仕方のないことなのかもしれません。
※参考:『小児発達研究会モノグラフ』2019年4月
さいごに
日本でも共稼ぎ世帯が増え、男性が育児や家事を負担するのが当たり前になってきましたね。
しかし、女性側は、男性のこうした遺伝子(DNA)の性質も理解しながら、自身の行動を考えると、円満な家庭が築けるのかもしれません。