AnnaBabyTokyo

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世界中で小児栄養不良が問題に~WHOの発表内容とは?

日本でも年々格差社会が広がり、栄養不良の子どもが増えています。
また世界中でも小児栄養不良が増えています。
WHOの最新発表の現状を見てみましょう。

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世界の5歳未満の小児栄養不良が増加?

WHOの発表によると、何百万人という世界中の5歳未満の子どもたちが栄養不良で、成長が妨げられている、との発表がありました。
2000年以降はやや減少しているものの、差異はないようです。

世界の5歳未満で死亡する約半数が栄養不良?

研究班は、2000年度と2017年度において、世界的な小児栄養不良の範囲を分析。
そして、2025年までにWHOのグローバル目標を達成できるかどうかの確率を推定しました。

その結果、2018年の時点で、5歳未満で亡くなった子どもたちの人口を割り出し、その原因を追究したところ、その約半数もの子どもたちが、栄養不良で亡くなっていることがわかったのです。

毎年310万人の子どもが飢餓で亡くなっている

2000年からの統計調査によると、毎年約310万人の子どもたちが飢餓でなくっています。
また、栄養不良で子どもの発育不全を引き起こす例も依然として多いとのこと。
統計上では17年間の推移で、「小児発育阻害率」は2000年の36%から2017年には26%に減少していますが、約1/4の5歳未満の子どもたちは、依然として栄養不良のままです。

低体重の子どもは105ヶ国合計で5830万人に

また、衰弱していたり低体重と診断されている5歳未満の子どもたちは2017年には105ヶ国で約5830万人にのぼるということです。
世界平均にすると、6.5%の子どもたちが衰弱状態になっているのです。
2000年と比べると2%ほど少なくなっているものの、やはり栄養不良は深刻なままです。

「低体重」にしぼって5歳未満の子どもたちの統計をとると2000年は20%であったのに対し、2017年度は13%にまで減少しました。
各国から、発展途上国への物資支援の成果でやや改善されてはいるものの、まだまだ十分とは言えないようですね。

さいごに

WHOは2025年度までに全世界の「小児発育阻害」を40%まで減らすことを目標に掲げていますが、まだまだ課題が山積みで難しいようだ、と発表しています。
※参考:『ネイチャー』

日本は世界水準では豊かな方ですが、格差社会で栄養不良で苦しむ子どもたちや、両親の虐待で満足な食事を与えられない子どももいます。
今一度、何が大切かを見直したいですね。