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ダニに噛まれると肉アレルギーになるかも?米・研究

秋の長雨で、湿気が多くなっていますね。
お部屋の湿気対策は大丈夫でしょうか?
どんなに気を付けていても、お掃除をマメにしていても、目に見えないダニは至る所に棲息しているものです。
そんなダニに噛まれると!? 肉アレルギーになる可能性があるようです。
アメリカの最新アレルギー研究を見てみましょう。

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ダニに噛まれると肉アレルギーに?

アメリカのウェイク・フォレスト・バプティスト医療センターなどの共同研究で、ダニの1種「ツツガムシ」に噛まれた状態で、牛肉、豚肉、羊肉、馬肉など、赤身の多い食肉を食べた場合、アレルギーを引き起こす可能性が高くなるということがわかりました。

ツツガムシに噛まれると、赤身肉に含まれる糖類の1種「α-gal」に反応して、アレルギー症状を引き起こすようです。
ひどい場合は、アナフィラキーショックを起こし、後遺症が残ったり、死に至る場合があるそうです。
ツツガムシは、日本でも120種類以上あることがわかっており、野山や田畑、河川敷などで大量発生しているダニです。
緑の多い神社やお寺の境内も要注意ですね。
緑の多い地域や、近所に川や田畑がある地域の方は気を付けておきましょう。

一般的な「マダニ」も要注意!

家庭やオフィスに棲息しているダニは「マダニ」が多いと言われていていますが、以前からマダニでも前述のようなアレルギー症状を引き起こすことがわかっていました。

マダニは寝具(ふとん、枕、シーツなど)、クッション、布製ソファ、床に溜まりやすい綿ボコリ、オフィスの布製の椅子、食品の乾物類(小麦粉、米粉、きなこ、かつお節など)、数え上げるとキリがないほど至る所に棲息しています。
きっと1度や2度、ダニに噛まれた経験もあることでしょう。
ダニに噛まれると、強いかゆみを伴い、赤い斑点上の噛み傷が2個連続で皮膚表面に現れます。
5mm程度の間隔をあけて、2つの赤い斑点状の吹き出物が皮膚に出現したら、ほぼダニに噛まれたと思って間違いないので、前述した赤身肉は、治るまで食べないようにしましょう。

ダニによる肉アレルギーは数時間後が危ない

一般のアレルギー症状は、数分で発症することが多いのに対し、ダニに噛まれた状態でお肉を食べた場合、「α-gal」の糖鎖が反応を起こすのに3~6時間かかるそうです。
そのため、夕食に赤身肉を食べた場合、寝る前や就寝中にアレルギー発作が出る時があるのです。
そして「α-gal」のアレルギーは1度出ると、今度はダニに噛まれていなくても、赤身肉を食べただけで、アレルギー症状が出るようになるとのこと。
対処法としても、肉食中心の食生活をあきらめるしかないそうです。
※参考:『アレルギー・臨床免疫学雑誌:実践』

さいごに

身近に生息している目に見えないダニのせいで、大好きなお肉が食べられなくなるのは、非常に悔しいですよね。
ダニは、蚊などの害虫と違い、目に見えないですし、蚊に刺された後のように、一度ムヒを塗っただけでは治らず、1週間ほど痒い思いをすることになります。
もしこうした知識を知っていれば、1週間だけ赤身肉をガマンすれば、肉アレルギーになることは避けられるでしょう。

まずは、部屋やオフィスの掃除をこまめにし、粉物類の食品は湿気らないように、そしてダニの好物である湿気は、乾燥剤や湿気取りの製品を活用して、徹底して対策しておきましょう!