お子様連れでも入りやすく、メニューも豊富なファミリーレストラン（以下ファミレス）は、日本でも人気ですよね。
しかし、年末にイギリスのリバプール大学が、『英国医学雑誌』のクリスマス特別号に掲載した研究報告では、衝撃の事実が発表されました。
ファミレスのメニューは、必要以上にカロリー過多なのだそうです。
詳細を見てみましょう。
ファミレスのメニューはカロリー過多？
リバプール大学の研究チームは、一般に家庭で料理されているメニューでも、ファミレスで食べると、必要以上にカロリーが過剰になっていることを突き止めました。
イギリスの保健局では、近年、昼食と夕食は、どちらも総カロリー量を600kcalに収めるよう、国民に注意喚起を促しています。
しかし、多くの国民が利用する全国チェーン展開しているファミレスで食事をすると、遥かにカロリーオーバーしてしまうようです。
ファストフード（ジャンクフード）での１食あたりの平均カロリーは751kcla、そして全国チェーンのファミレスではなんと１食あたりの平均カロリーは1,033kcalとのこと！
推奨カロリーを守れている外食産業はわずか
イギリスの保健局が推奨する１食600kcal以内に該当する外食産業は、ほんのわずかしかなく、ファストフード店の83％、そして通常レストランの89％がカロリーオーバーになるそうです。
また調査の際、メニューの一つ一つをチェックしていくと、平均で10メニューのうち1メニューしか、健康的なカロリーに該当していないこともわかりました。
ただし、調査では、飲料や前菜、デザート、サイドディッシュは除外されていたので、これらを含めると、さらに外食での食事はカロリーの過剰摂取につながるだろう、と研究者たちは述べています。
※参考：『英国医学雑誌（BMJ）』
さいごに
イギリスでの研究報告ではありますが、日本も似たような環境だと言えるので、ファミレスやファストフード店のカロリー表示は、きちんとチェックして、ご自分やご家族の健康管理を行いたいものですね。
「ダイエットはカロリーじゃない!?」という見方も確かにありますが、それは栄養バランスが取れていてのお話です。
外食の場合は、なかなか栄養バランスを考えてのメニュー選択は難しいので、せめてカロリーチェックだけでも実現させてみましょう。
