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カフェインの多量摂取は緑内障リスクが上昇? アメリカ・研究

仕事の効率UPに、カフェイン飲料は必要不可欠!と感じているパパママも多いことでしょう。
程度の摂取なら、健康度UPに貢献しますが、お水替わりに、毎日大量のカフェインを摂取していると、眼圧が高くなり、緑内障のリスクが3倍も増加するようです!?
アメリカの最新・眼科学研究の詳細を見てみましょう。

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約12万人を対象に大規模調査

アメリカのマウントサイナイ医科大学の研究により、冒頭のようなことがわかってきました。
研究チームは、イギリスのバイオバンク・データを使用して、2006~2010年にかけて、約12万人の遺伝子データと健康情報を解析しました。
対象となった人たちの年齢は、39~73歳ということです。
その中で、カフェインの摂取量と共に、緑内障の家族歴や視力なども調査しました。
さらに3年後には、眼内圧検査と眼球測定も行っています。

大量のカフェイン摂取は緑内障リスクが3倍に?

データを解析した結果、全体として適量のカフェイン摂取は、眼内圧と緑内障のリスクを高めない事実がわかりました。
しかし、カフェイン摂取の増加に伴い、遺伝的素因が強い人では、眼内圧が25%も上昇することがわかりました。
それに伴い、緑内障の有病率も高くなっています。

カフェインの摂取量はどれぐらいから危険?

具体的に、1日のカフェイン摂取量は、どれぐらいから眼圧に影響するのでしょうか?
まず、遺伝的素因の強い人の場合、1日480mgのカフェイン摂取で、眼内圧が0.35mmHg高くなることがわかっています。
一般に、コーヒーのSサイズ(約140ml)でカフェイン量は84mgと言われています。
コーヒーを1日に、Sサイズ換算で5~6杯飲むと、眼圧が高くなり、緑内障リスクが高くなる、ということですね。
また、エナジードリンクでは、1缶でコーヒーの倍以上ともいわれているので、こちらも要注意です。

家族に緑内障患者がいる場合は要注意?

ご両親や兄弟、祖父母など、近親者に緑内障患者がいらっしゃるご家庭の方は、遺伝的に緑内障リスクが高くなるケースが多いとも考えられています。
今は大丈夫!? と思っていても、眼圧が高くなりやすいDNAを持っているので、カフェイン飲料を、極力減らすようにしてみましょう。
それだけで、緑内障のリスクは、確実にさがるそうです。
※参考:『眼科学』