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母乳栄養で赤ちゃんの病原性ウイルスが減少する?アメリカ・研究

お題「#おうち時間

世界中で「母乳栄養」が推奨されていますが、やはり母の愛は絶大なようです!
アメリカの最新研究で、母乳栄養で赤ちゃんの病原性ウイルスが減少することがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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母乳は赤ちゃんの腸内ウイルスに強く影響?

母乳育児により、赤ちゃんの腸内ウイルスに強く影響を与えることが以前からわかっていました。
アメリカのペンシルバニア大学の最新研究によると、母乳は特に、赤ちゃんの腸内に潜む潜在的な病原性ウイルスに対する防御効果を発揮することがわかったのです。
この論文は世界的に権威のある医学雑誌『ネイチャー』にて発表されました。

母乳は子どもの早期消化器系疾患の予防にも?

この知見は「母乳育児」が「乳児」と「腸内細菌」この2つの相互作用にカギとなる役割を持つことになる、"立証"となったようです。
また、この最新研究は、子どもの早期消化器系疾患の予防戦略となる可能性もあるとのこと。そのため、研究者たちは、母親にたとえ人工乳と併用してもいいので、母乳育児を強く推奨することが必要だ、と述べています。

詳細研究の内容とは?

研究チームは、南アフリカのボツワナ共和国に赴き、新生児が初めて排泄する便「胎便」と、その便中のウイルスの数や種類を測定しました。

出生時の乳児は、一般にウイルスのコロニーをほとんど持っていないものです。
しかし、生後1ヶ月ぐらいで、ウイルスと細菌のコロニーが発達してくると考えられています。ウイルスの数は、便1g当たり、なんと10億種類にも達するそうです!

赤ちゃんの腸内細菌はどう育つ?

生後、腸内に潜むウイルスの第一波の大部分は、最初にコロニー形成する細菌中で成長する捕食者になるそうです。
そして生後4ヶ月になると、ヒトの細胞中で複製されて、ヒトの病気の潜在的な原因となるウイルスが、赤ちゃんの便中に目立つようになるのです。

この時期に、母乳育児で育った赤ちゃんは、母乳によって、こうしたウイルスの強い防御効果が見られ、潜在的な病原性ウイルスの蓄積が抑制されるので、病弱にはならないようです。

研究によると、この現象はアメリカとボツワナ、両方の赤ちゃんたちに観察できたということ。
そして、母乳と人工乳を組み合わせても、同様の効果がみられたとのことです。

赤ちゃんの命を救うためにも母乳育児を!

研究者たちは、

この知見は、生後すぐにおこる「命の危険を伴う感染症」の予防につながることなので、母乳育児の大切さを改めて推奨したい。

と述べています。
※参考:『ネイチャー』

さいごに

共働き世帯が増えている今日ですが、今は「STAY HOME」週間。
緊急事態宣言も延期されるかもしれないので、まだまだおうち時間は続くことでしょう。
仕事に忙しく、市販の育児ミルクに頼っていたママも、この機にぜひ母乳栄養の機会を増やして、ウイルスから赤ちゃんを守ってあげてください。