AnnaBabyTokyo

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頭痛・うつ・記憶力~ゆるめの10分運動で脳ストレスが改善? 米・研究

今週のお題「おうち時間2021」

おうち時間が増える中、運動不足に陥っていませんか?
また、言い知れぬ不安感や、メリハリのない生活の中で物忘れがひどくなったりと、脳の衰えを感じている方も多いことでしょう。
こうした改善策に!
アメリカの最新研究によると、ゆるめの軽い10分ほどの運動で、頭がスッキリし、記憶力がUPし、うつ予防になるとのこと。
ニューヨークのロックフェラー研究所の最新研究の詳細を見てみましょう。

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脳のフィットネスは「ゆるめの10分間運動」

以前から、アクティブな生活を送っている方は、高齢でも年齢に関係なく、記憶量が良く、体力も万全で、認知症やうつ、寝たきりになりにくいことがわかっていました。
それを証明するかのように、ロックフェラー研究所の最新研究発表によると、毎日10分ほどのゆるい運動習慣を取り入れるだけで、冒頭のような悩みが消せるそうです。

ウォーキングやヨガ、体操などストレスなしの「ゆるい運動」を

コロナ禍でスポーツジムに通ったり、ヨガ教室に通うのが、困難な状況ですね。
しかし、コロナの影響に関係なく、まじめに通っていた人は一部の本気で健康対策に取り組んでいる人たちだけだったのではないでしょうか?
決められた時間や曜日に通うタイプの運動は、束縛や面倒さも伴って、やがて「ストレス」になってきます。
これでは、本末転倒なのです。
そこで、研究グループが着目したのが、思いついた時に、家で簡単に実行できる「おうちヨガ」や「体操」「近所の散歩」といった10分程度の運動です。
これなら、毎日続けやすいく、ストレスも感じないため、脳にも身体にも良い影響を与えるそうです

運動には脳機能を活性化する効果が!

運動習慣は、脳機能を活性化する効果があり、認知症やうつ病を防ぐ「薬」以上の効果があると注目されています。
加齢と共に、記憶や学習機能をつかさどる脳能「海馬(かいば)」という領域が、萎縮していきます。
しかし、運動をある程度している人は、海馬の「歯状回(しじょうかい)」という部位に神経細胞が増えることがわかってきたのです。
すなわち、脳の活性化につながり、体質改善にもなるのだそう!

中程度のゆるい運動でも効果あり!

これまでは、強度の運動に、前述のような効果があると考えられていましたが、今回の研究では、中程度のゆるいヨガや散歩、体操でも効果があることが実証できたとのこと。
そのカギは「ストレス」なのだとか!?

ストレスを感じるとどうなるの?

海馬は、ストレスホルモンをモニタリングする臓器でもあります。
強制的な運動などで、大きなストレスを受けると、せっかく運動を取り入れても、海馬の活性化が落ちます。
すると、交感神経系の働きを促すアドレナリンなどによる作用の抑制が効かなくなるのだそう。
そして、拒食や過食、不眠といったストレス反応が起きます。
これは無理な運動のストレスだけではなく、仕事や家庭のストレスも同様です。

脳と身体をストレスフリーにするゆるい運動を!

前述したような軽くてゆるい運動を10分だけ取り入れると、海馬の神経機能は活性化し、繰り返し続けることで、神経細胞の数が増えてきます。
すると、年齢に関わらず、記憶力UPや学習などの認知機能がよくなります。
また、頭痛やうつうつとした気分も和らいでいくようです。
継続するのが「ストレスにならない」ゆるい運動がポイントのようですね。

こうした経過は、動物実験の結果や、ヒトでの調査でも海馬が肥大して、記憶力が高まることが観察できたそうです。
※参考:『PNAS,2018』

さいごに

ストレスはあらゆる不調の大敵だということが、よくわかりましたね。
10分程度のゆるい運動なら、買い物や通勤での徒歩、NHKなどのテレビ体操(ラジオ体操)、健康雑誌の特集で紹介されている簡単なストレッチやヨガなどで実現できそうですね。