AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

褐色脂肪細胞を燃やせば体脂肪が減る!?ヤセ食材とは

脂肪細胞は大きく分けて、体脂肪などの原因となる「白色脂肪細胞」と、体脂肪などを燃やしてエネルギーに変える「褐色脂肪細胞」の2つに大別されます。
本日は、まだ聞き慣れない「褐色脂肪細胞」について詳細を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20180915122835j:plain

褐色脂肪細胞とは?

褐色脂肪細胞は、本来、赤ちゃんに多い脂肪細胞と言われており、成長にするに従って、減っていき、成人になるとほとんど存在しなくなると考えられていました。
しかし、近年、北海道大学の研究により、成人にも褐色脂肪細胞は存在していることが発見されたのです。

赤ちゃんや子どもはこの褐色脂肪細胞が自然と活性化されているので、食べ物はスムーズに消化吸収され、成長過程へと反映されていきます。

しかし成長がストップし、成人になると、褐色脂肪細胞は活躍の場を無くしていたので、これまで「ほぼ存在しない」と思われていただけなのです。

褐色脂肪細胞はカラダのどこに存在する?

褐色脂肪細胞は肩や背中、首回り、鎖骨あたりに存在し、成人になると主に寒冷下の環境にいると活性化されます。
しかし、冷暖房が完備した今日、ウィンタースポーツで雪山にでも出かけない限り、極寒を体験することが少ないので、褐色脂肪細胞は活躍の場をなくしていたのです。

よく、「夏の暑さに耐えるより、冬の寒さに耐える方が痩せる」と言いますが、これは、褐色脂肪細胞が寒さに耐えるという行為で活性化され、そのエネルギーで体脂肪を燃やすから痩せていくというカラクリだったのです。
本来は体脂肪を燃やしてカラダを温めるために活動する細胞ですが、その課程で余分な脂肪が燃えてくれるので、「痩せる」という特典もあったのですね。

近年、この褐色脂肪細胞の特徴がダイエット対策になるとして、様々な研究が世界中で進んでいるそうです。

褐色脂肪細胞と似たベージュ脂肪細胞も存在?

人間のカラダには、脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞が存在しますが、これを自然に活用するとなると、冬の寒空を待たなくてはいけません。
スポーツジムなどで水泳をする機会が多い人は、水中が冷たいので、褐色脂肪細胞が燃えやすい環境下にあるというこも、研究でわかっています。
では、水泳習慣もない一般の人たちは、この恩恵にあずかれないのでしょうか?

近年、日頃の食生活で褐色脂肪細胞とほぼ同様に働くベージュ脂肪細胞が注目されています。
これは体脂肪(皮下脂肪・内臓脂肪)や中性脂肪を増やす白色脂肪細胞からできる脂肪細胞で、脂肪燃焼作用があると言われている食材を食べると現れ、活性化すると考えられています。

こうした食材を食べた時に、白色脂肪細胞が燃えて褐色化し、その褐色化した部分が熱産生を持つため、ベージュ脂肪細胞と呼ばれています。
本来のカラダに備わった褐色脂肪細胞と同じような働きをすることから、ベージュ脂肪細胞も含めて、「褐色脂肪細胞」と医学や栄養学の分野では呼ばれています。

ベージュ脂肪細胞を活性化する食材とは?

一般に今まで「脂肪燃焼作用がある」と言われてきた食材たちが、実はベージュ脂肪細胞を作っていたのですね。
身近にある食材なので、以下のリストを参考に、大いに食生活に取り入れておきましょう。

  • EPAやDHAが多い青背魚
    サバ、サンマ、あじ、いわしなど。
    サンマは今が旬の時期ですし、あじやいわしは年中、食べられていますね。
    サバは旬の時期に缶詰に封じ込めた「サバ缶」を取り入れてもいいでしょう。
  • 香味野菜
    玉ねぎ、ネギ、ニンニク、生姜、わさびなど
    これらの香味野菜には共通してアリシンや硫化アリルといった辛味成分が含まれます。「辛い!」と感じた時に脂肪も燃焼され、ベージュ細胞ができるキッカケになっているそうです。
  • 香辛料系
    主に唐辛子、ブラックペッパーなど
    カプサイシンなどの辛味成分も、香味野菜と同様に脂肪燃焼作用が期待できます。
  • ハーブ類
    ミント、ハッカ、大葉(しそ)、バジルなど
    主にシソ科のハーブ類にも共通して辛味成分があり、脂肪燃焼作用があります。
    特に、ミントやハッカは「メンソール」に期待大です。

香辛料が聞いたアジア料理やカレー、ハーブを聞かせたレシピ、そして生姜で煮込んで和食のお惣菜などが「痩せメニュー」ということになりますね。

さいごに

こうした食材は、食べるだけでベージュ脂肪細胞を活性化させてくれるので、便利なダイエット食材として覚えておくと便利ですね。
冒頭で出てきた「白色脂肪細胞」はダイエットの敵となる体脂肪や中性脂肪をつくり出しますが、増えすぎると太るだけであって、悪者ではありません。
また存在しなければ健康も保てない上、ベージュ脂肪細胞も活性化されないので、上記の食材を活用して、白色脂肪細胞も有効活用できるような食生活を送りたいですね。