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20代で肥満だと平均寿命が10年短く?豪・研究

20代で、ややポッチャリ? 肥満と診断されている人は要注意!
オーストラリアの最新肥満研究での解析で、20代で肥満の人は、平均寿命が10年も短くなることがわかってきました。
詳細を見てみましょう。

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20代で肥満だと平均寿命が10年も縮む?

オーストラリアのジョージ研究所(グローバルヘルス)の研究発表により、冒頭の事実が発表されました。
研究の詳細は、オーストラリアの場合、過体重または肥満であるために、その人たちの寿命は全体で3630年分の寿命が縮まることになるそうです。
その割合は、男性の方が高く、男女比では男性の方が27%も過体重や肥満により、寿命が縮まっていることになります。

健康な人と肥満・過体重の人を比べると?

オーストラリアの平均では、20代の時点で健康な人は、男性で57年、女性で60年の平均余命を持っていると推測されています。
平均余命とは、聞き慣れない言葉かもしれませんが、「自分が後何年、生きられるか」(事故死の可能性は除く)という数字です。

しかし、過体重や肥満であると、その平均余命は、男性で8年、女性で6年も短くなることがわかっています。
また、重度の肥満の場合は、さらに短くなり、男性で10年、女性で8年短くなります。
※参考:『国際肥満学雑誌』2018年10月

特に20代前半は、10代の成長期が終わり、成人期に入ってカラダの組成が変わる大切な時期で、余命の健康状態にも影響を与えるので、特に暴飲暴食は控えるべきでしょう。

20代で過体重・肥満であると、大半の人がそのままの健康状態で過ごすことになるので、早めに「普通体重」の領域まで体重を落とすことが望ましいのです。

20代以降に太った人も注意!

20代の頃はスリムで、40代になってから太り始めた人も、過体重や肥満は寿命を縮めます。
20代から続く過体重・肥満で40代に突入した人たちよりも、やや寿命は長くなるかもしれませんが、40代から肥満になった男性は5.1年、女性では4.1年、寿命が短くなります。
また60代から肥満(過体重)になった人では、男性2.7年、女性2.3年、寿命が短くなるそうです。

肥満はどうして寿命を縮める?

過体重や肥満になると、カラダが体重を支えられなくなるので、動きが鈍くなります。
そして動かない生活に慣れてくると、筋力が衰えてきます。
そうすると、ますます食事から得た栄養成分はキチンと代謝されずに余分な脂肪として蓄積されるので、体重増加につながり、負のスパイラルに陥ります。
そして脂肪組織は、毛細血管に入り込んで隅々にまで行きわたるので、二重あご、太い指、はれぼったいまぶたなど、あらゆる部位まで太らせます。
さらに、血液中にも中性脂肪として脂肪がたまってくると、血管にプラークなどができて、血流が悪くなり、心臓や脳の血流にも影響して、命に関わる心臓疾患や脳疾患を引き起こすので、どうしても寿命が短くなってしまうのです。

肥満者は世界的に増加傾向!

国際肥満学会では、世界平均で、2025年には現時点よりも、肥満率がさらに35%も増えると予測しています。
肥満は全ての年代で予防すべき事項ですが、特に子どもや20代の若年層の肥満は、将来の健康寿命にも関わってくるので、最重要課題とされています。

目先の美味しい誘惑は魅力的ではありますが、寿命が縮まってしまうと、食べる楽しみも奪われ、苦しい病魔との戦いが待っているので、一食一食、そして一口に至るまで、この食べ物や飲み物は、今の自分に適切なのか、吟味して口にするようにしたいですね。