AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

子どもの自閉症は出生時のビタミンD不足?

子どもは2歳頃から自我が芽生えてきて、3歳になるとお友だちとテーブルを囲んで食事をしたりと、社会性が出てきます。 そんな時に「引っ込み思案」だったり、おとなしくて他の子どもたちの輪の中に入ろうとしなかったりすると、ママはわが子が「自閉症では?」と心配になりますよね。 中国の最新研究で出生時にビタミンDが不足している赤ちゃんは、3歳の時点で「自閉症」のリスクが高いということがわかってきました。

自閉症ビタミンDの関係

中国の江蘇師範大学の研究によると、新生児27,940人を対象に調査したところ、その後、3歳の時点で1.11%の確率で「自閉症」と診断される子どもがいることがわかりました。 人数にすると310人ですが、この310人の子どもと、調査対象に入っていた健常児約1,200人と比較すると、出生時のビタミンD濃度が極めて低いことがわかってきました。 ※参考:『骨及びミネラル研究雑誌

また近年、世界中の研究報告で、精神疾患ビタミンD不足の問題が浮上してきています。 今年(2017年)11月にもオーストラリアから、イライラや不満感など、精神疾患の初期症状の患者にビタミンDが不足しているという報告が発表されています。 ※参考:『統合失調症公報

妊娠中のママに、ビタミンDが不足していると、そのまま新生児のビタミンD不足につながるので、子どもの自閉症は、ママの食育から見直す必要がありますね。 新生児のビタミンD不足は、自閉症の他、知能障害のリスクとも関係してきます。

ビタミンDを不足させないママの生活習慣

ビタミンDは、他のビタミン類のように、食事から摂取しにくいのが特徴です。 ビタミンDは本来、日中の太陽を浴びると、皮膚からその光を吸収して、体内でビタミンDが生成される仕組みになっています。 しかし、大気汚染などで、現代の太陽は紫外線の害が強いので、人々は(特に女性)日焼け止めクリームで皮膚を覆ってしまい、皮膚でのビタミンD生成が不足してきているのです。

そうすると食事から補わなければいけません。 ビタミンDを含む食べ物は、主にキノコ類です。 中でも日本料理の伝統食材でもある「干ししいたけ」の含有量がトップです。 他のキノコ類でも、調理する前にベランダや直射日光の当たる部屋で、キノコを数時間、”天日干し”にすると、ビタミンDの含有量が増えます。

生まれてくる新生児のためにも、そしてご自身のためにも、毎日の食事でキノコ類を必ず食べるようにしておきましょう。

ビタミンDは、子どもの自閉症だけではなく、ストレス社会を生きるママたちの精神面の安定にも役立つでしょう。

ビタミンDは骨の生成作用も

ビタミンDはカルシウムと共に、骨の健康にも関与しています。 お子さんの成長、特に伸長では骨の形成が大切ですよね。 ビタミンDが不足すると、骨のもろい子になるので、成育面からも必要なのです。 離乳食や幼児食では、キノコ類を細かく刻んでおかずの具にしたり、”きのこご飯”などを食べさせてあげましょう。 ”出生時のビタミンD不足”の時点にはもどれないので、その後の食事ケアで自閉症のリスクを少しでも減らしていきましょう。 そして1日10分でもいいので、太陽の下で遊ばせてあげることも大切です。

一方のママは、出産ごとに、骨からカルシウム量が減っていくので、ママの骨の健康のためにもキノコ類などからビタミンDを補っておきましょう。

関連記事