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オメガ3系オイルは喘息改善に効果なし? 米・研究

オメガ3系オイルの健康効果が次々と研究報告されていますが、こと喘息改善に関しては、有意な改善にはならないようです(悪化はしないので大丈夫です)。
アメリカの最新、呼吸器研究の詳細を見てみましょう。

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オメガ3系オイルはこと喘息改善には……

アメリカのデューク大学の研究では、喘息を起こしやすい年代である思春期および、若年成人を対象に、オメガ3系オイルと喘息改善の関係を調べました。
この対象年齢のうち、さらに過体重または肥満者で、その上で喘息と診断された12歳から25歳の男女98人に絞られました。
この98名はいずれも、毎日、吸入コルチコステロイド治療を受けていたということです。

彼らは24週間に渡り、魚油(オメガ3系オイル)と大豆油をそれぞれ1日4g摂取するグループに分けられて経過が観察されました。

その結果、標準的な喘息管理で行われる、呼吸検査、救急救命科受診、喘息増悪、いずれの検査項目も両者の違いはなかったそうです。

オメガ3系オイルは呼吸器系の抗炎症作用もなし?

オメガ3系オイルは、体内のあらゆる器官の炎症を鎮めるという研究報告が多く上がっている為、喘息を引き起こすロイコトリエンという炎症物質の関与も調査しましたが、特にオメガ3系オイルを摂取したからといって、炎症が鎮まる様子はなかったそうです。(悪化もしていません)

研究チームでは喘息の治療薬に「抗ロイコトリエン薬」が使用されるため、オメガ3系オイルにその作用があるかどうかが期待されていましたが、有効性はないことがわかったと発表しています。

さいごに

オメガ3系オイルは、前回の記事でご紹介したように流産や死産の予防になるなど、日々、新しい健康作用が発見され、報告がされていますが、こと喘息に関しては関与しないことがわかり、研究者たちも期待はずれだったようです。
しかし、研究者たちは、オメガ3系オイルの摂取は、喘息を悪化させるわけではなく、他の健康作用が期待できるため、長期的に摂取するのは望ましいと述べています。
※『米国呼吸器と救命医療雑誌』2019年1月

お肉派の人は魚介類の摂取も増やし、エゴマ油や亜麻仁油などをサラダや飲み物に加えたりして、オメガ3系オイルの摂取頻度を増やしておきましょう。

直接、喘息の改善にはつながらなくても、健康を守る作用は大いに期待できるそうです。