AnnaBabyTokyo

仕事・子育て・健康・栄養~働く女性を応援する情報ブログ

青年期の高血圧、将来は?

高血圧というと、中高年の病気のイメージがありますよね。
しかし、子どものころから塩辛いものやジャンクフードばかり食べていると、青年期や若年成人期で、早くも高血圧になる可能性があります。
そういう人は、その後、食生活を改善しても、中高年の時期に何らかの心臓疾患になる可能性が高くなるそうです。
詳細を見てみましょう。

f:id:annababytokyo:20190827121935j:plain

青年期に高血圧だと未来の心臓病に?

アメリカのコロンビア大学の心臓研究によると、青年期や若年成人期に高血圧、高コレステロール値であった人たちは、中高年に入り、例えそれらの数値が正常化に改善されていても、何らかの心臓疾患になる可能性が高いことがわかってきました。

この研究は対象者約36,000人、そして17年間の追跡調査が行われた結果ということです。

心臓疾患の真の原因は?

研究内容は、対象者が18歳の時から調査し、18~39歳の若年成人期といわれる時期のリスク因子と、中高年期(40歳以上)のリスク因子、そして、晩年の心臓疾患の関連性が観察されました。
ここでいう「リスク因子」は高血圧やコレステロールの数値などを指します。
また、晩年の心臓疾患は、冠状動脈性心疾患、心不全、脳卒中などを含んでいるそうです。

そして17年の追跡調査後の結果は

  • 冠状動脈性心疾患:約4,600件
  • 心不全:約5,100
  • 脳卒中:約2,900件

の発症が確認できました。

これらの件数は、青年期から若年成人期に、血圧とコレステロール値が正常値よりも高い人が圧倒的に多かったということです。

ちなみに、血圧は、収縮期血圧と拡張期血圧の数値。
コレステロール値は、高密度リポタンパク質(HDL)と低密度リポタンパク質(LDL)の数値となっています。

若いころの血圧とコレステロール値は有害?

詳細の解析内容では、中高年期の血圧やコレステロールの数値とは関係なく、若年成人期にこれらの数値が高かった人たちは、冠状動脈性心疾患に関しては、約64%も高くなっていたそうです。

ただし、こと脳卒中に関しては、若年成人期の血圧とコレステロール値の関連は見られず、逆に、中高年期のこれらの数値が影響していたようです。

研究者たちは、青年期および、若年成人期は、将来の重篤な病気に影響する時期なので、若いころから、血圧やコレステロール値の管理は大切だと述べています。
※参考:『米国心臓学会誌』2019年7月

さいごに

外食や買ってきたお惣菜を愛用しているご家庭は、お子さんの塩分過多や脂質量に注意が必要ですね。
子どもの頃の食生活が、青年期、そして成人期に影響します。
若い世代のパパママも若年成人期に入るので、血圧やコレステロール値は、健康診断の数値をしかと把握して、健康管理につとめておきましょう。